岡本動物病院

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院長のブログ

個人の意見はそれとして

院長 / つぶやき / 2017.10.11 22:56

獣医が押し付けちゃ・・・どうなんでしょうね。

最近、他院から転院事例で多いのが

「避妊手術 or 去勢手術をしてほしい」と言うのものですが

何でかな?と思ったもので
飼い主さんに聞いてみると

「避妊手術はしなくていい」とか
「そんなこと(避妊手術)はする必要がない」など言われたとか。

それは個人の考えであってそれを押し付けるのはちょっと違うだろう、と。
飼い主さんが手術を希望するにはそれなりに理由があるわけです。
ただ、なんでもかんでも引き受けるというもどうかな、とも思いますが。

例えば、去勢手術の依頼があって
実際に術前検診をしてみると
まだ子猫だったりすることがあって
そんな時は・・・「まだ早いですね」です。

性的成熟を迎えるか、その前後で手術をした方が良いですね、と話します。
ウチでは一律「生後6か月を迎えたら手術しましょう」とは言いません。

手術と言うのはどんなものであってもリスクが付きまといます。
また避妊去勢手術であればタイミングによっては先々でトラブルが起こります。

リスクと言えば、大学勤務の獣医師が
自分の飼育している犬の手術に立ち会って
いやそれだけではなく麻酔の管理を自分ですべて行い
完璧なプロトコールで行ったのに
麻酔の覚醒が非常に悪く、術後の回復も悪かった
そんな話を聞いたことがあります。
ちなみにその手術は避妊手術だったそうですが
我々開業医が手馴れている手術なのに
術後に問題が残ったらしいですから
その先生、相当ショックだったようです。

また去勢手術の依頼があって実際に猫を診てみると
まだまだ子供だね、という事も多々あります。
どうしてこのタイミングで手術をしようと思ったんですか?
と聞いてみると、マーキングをしたからとのこと。
年齢的にまだマーキングはしないはずだけどなと思って
そのマーキングがどういったものだったか聞いてみると
それは単なる排尿であったりします。
トイレ以外で尿をしていたらマーキングと考える人は結構多いんです。
それで検査をしてみたら、実は膀胱炎だったとか
あるいはトイレの掃除が不十分だったから、なんて笑えないオチもあったりします。
当然こういう状況で去勢手術をしたところで
問題は絶対に解決しませんね。
でも普通の動物病院ならそんなことも確認せずに手術をするかもしれません。

どんな手術であれそれを行うならきちんとした理由が必要です。
飼い主さんが誤解をしているならそれを正す必要があります。
そうしないと「何のために手術したのか」となるかもしれませんしね。

あらゆる角度からリスクを排除して
安全に手術を行う必要がありますし
その手術には意味が必要です。
その意味は獣医師側のモノのあれば
飼い主側のモノもあるわけです。

それぞれの意見が融合すれば
正しい結果がでるでしょう。
そうなってから手術をすればいいんじゃないでしょうか。

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