ごく一般的な処置だと思ってますが。
飼い主さんの話を聞いていると、どうもそうでもないようです。
当院では高齢動物が多いので、必然的に歯周病治療対象動物が多くいます。
だからこれまた当然ですが歯の処置を飼い主さんに勧めること多くなります。
猫では歯周病が腎臓病を惹起する、悪化させるという事が明確になっていますし
個人的には犬も同じだろうと思ってます。
腎臓病は、特に犬では治療が困難な事例が多いので
出来るなら「なって欲しくない病気」の1つです。
また長期間持続する「くしゃみ」や「眼脂」などが
実は歯周病に由来するという事も珍しくないです。
歯の処置を行う際にはたくさんの機械・器具が必要ですし
きちんとした麻酔管理が必要です。
器具はさておき、麻酔については特に歯の処置に限ったことではなく
一般的な外科手術でも同じ緊張感がそこにはあります。
麻酔をせずに歯石除去します、などというグループがいるらしいですが
そんな方法で歯周病は治療できません。
歯の処置は痛いものですので、動物が黙って処置をさせるわけがないんです。
麻酔せずにお腹を開けることがないというのも同じことです。
当院では毎週のように歯の処置を行っています。
歯石除去だけで済むことはほとんどなく
抜歯を行うことが圧倒的に多いんです。
歯石除去・抜歯と処置を行うとかかる時間はゆうに一時間以上になります。
また結構無理な姿勢で処置を行うので
こちらは首・腰が痛くなるんです。
でも、それで口がすっきりし、他の合併症も良くなると思えば
多少の苦痛は我慢できる、というものです。
ただ・・・
夜のマッサージは欠かせませんが。
| comments (3) |
中島さん おはようございます。
結論から言いますと、Stage?でも食欲がある状態であれば歯の処置は積極的に行います。このままにしておいて腎臓・歯ともに悪化していくと食べられなくなる時期がやってきます。その時にはもはや手遅れとなってしまいます。腎臓を保護するための処置としての歯の処置は有効な手段ですので、今のうちに、と言うことになります。現状ではインターベリーなどのサプリメントの効果は期待できないとも思います。
麻酔の際には術前から術後までしっかり静脈点滴を継続して腎臓血流を確保していけば時麻酔による腎臓障害は防ぐことが出来ます。おおよその目安ですが当院では24時間は点滴を継続しています。
岡本宏之 / 2019.10.23 08:29
| EMAIL | URL | iBAzvxqo |
ところと変わらずグイグイ気持ち良さそうに擦り付けてきて痛そうな素振りを見せた事がなく、食事の際も噛まずに丸呑みだから分からないのかもしれませんが痛そうな素振りはないんです。
腎不全と歯周病が関係あること、悪化させることも聞いているので抜歯したい気持ちは山々なのですが、腎不全ステージ3で麻酔をするのが怖くて出来ていない状態です。
痛そうな素振りがあれば、もうそれは仕方ないと思い抜歯しようと思えたかもしれませんが…。
岡本先生は、このような患者が来た際にはどのような事をすすめるのか宜しければ教えて頂きたいです。
通院していないのにブログから質問してすみません。
もしお時間ある時があればご意見聞かせてもらえたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。
中島 / 2019.10.23 02:58
| EMAIL | URL | XBQW7fRo |
岡本先生、初めまして
中島と申\します。
飼っている16歳の猫が腎不全ステージ3で歯周病です。
BUN44 CRE3.3です。
ネットで色々調べていたらたどり着きまして、岡本先生のご意見を聞かせてもらいたいと思いコメントさせて頂きました。
歯周病と吸収病巣の歯が1本ずつあり、治療は抜歯しかないと病院の先生に言われていますが、
麻酔で腎不全を悪化させてしまうのが怖くて手術はしていません。
1つの病院では、腎不全だから麻酔はしない方が良いからとインターベリーaと言う犬の歯肉炎の薬を定期的に塗る事を勧められ今も続けていますが、もう1つの病院では今の腎臓の数値ならまだ抜歯できると思う。と言われましたが、
見た目や口臭はひどいのですが、
猫はブラッシングの際に歯周病や吸収病巣のあるところも他のと
中島 / 2019.10.23 02:56
| EMAIL | URL | XBQW7fRo |
このサイトはjavascriptを有効にしてご覧ください。また読み込みにお時間がかかる場合がございます。
当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。
※支払い回数は1回のみです。
※WAONのチャージはできません。