先日テレビを見てまして、久しぶりに聞いた単語でした。
大学院時代、薬理学教室に所属してまして
主に自律神経の研究をしてました。
自律神経の中で副交感神経というものがあり
そこで出てくるのがムスカリンです。
私の研究自体はどちらかと言うと交感神経系だったので
ムスカリンとはあんまり関係なかったんですけど
一応知識としては持ってなきゃダメということで。
薬理の講義が始まるのが3年生になってからで
(今は違うかもしれませんけど)
その時にはムスカリンとニコチン受容体が云々と言う内容を聞いても
何のことやらさっぱりわからん、と言う状態だったのに
大学院に進んで研究室を薬理学教室にするという
人生何が起こるやらまったくわかりませんな。
現場に出てからは自律神経系の病気は
なくはないですけど人間ほどではないので
ムスカリンも記憶の彼方となってました。
先日放送のテレビと言うのが食虫毒がテーマで
毒キノコを(確かベニテングダケ)食べたらこうなったってな感じの内容でしたが
その中で「ムスカリン作用がどうたらこうたら」と
専門家の話が流れてきてまして
その時はテレビはつけていたものの
他に集中してたので一瞬だけ「ムスカリン・・・」と聞こえて
「ん?」と反応したわけです。
自律神経というのも調べてみると面白いというか素晴らしい構造物でして
かなりマニアックなことだなとは思いますけど
自分の意思では動かせないけれど
放っておいてもきちんと体を動かして
状況に応じて時にはアクセルとなり、時にブレーキとなり
体を調整しつつ守ってくれているわけです。
まあ、そんなことは置いといて・・・
放っておいても活動する自律神経を
毒によって過剰に動かしてしまうのは
当然ですが体に害が出ます。
毒キノコってかなりおいしいらしいですけど
他にもおいしいものがたくさんあるこの星で
敢えて命のリスクをしょってまで口にしなくてもいいですね。
先日マツタケをいただきまして
きちんと加熱処理した料理をいただきました。
とてもおいしくいただきました。
あぁ 秋ですね。
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