手術用の手袋なんですがパウダーのついたものが標的となりました。
手術用手袋についてはこれまで実に様々なものを試してきましたが
なかなかこれ!というのがないんです。
手にしたときのフィット感が重要なんですが
安物は厚いので感触が悪すぎです。
では高価だからいいかと言うと必ずしもそうではなく
そんなこんな試行錯誤をつづけて
ようやくこれならいいかと言うものがありました。
限りなく生地は薄く、そして軟らかく
手にフィットするので採用してました、が
製造中止という事で、代替品を持ってこられたので
使ってみたんですが、全く違うわけです。
業者は「同じだ」と言うんですけどね。
それでもまあ我慢して使ってみるか、という事で
数年使い続けてようやく慣れたかな、と思ったら
またその製品が入手不可となりました。
その原因は厚生労働省から通達という事なので
全くどうしようもありません。
製造中止ではなく製造すること自体「ダメ」となったわけです。
理由は滑り止めに使われている「パウダー」です。
これが付着していると器具が滑らずにもてるんですが
このパウダー素材が「人体に悪影響がある、可能性がある」という事らしいです。
まあ実際にそういう事例があったんでしょう。
それを受けて業者から再び代替品がやってきましたので
まあ使ってみたわけです。
そしたらまあ滑ることこの上なし。
油断していると持とうとした器具がぽろっと落ちてしまいます。
それを防ぐため指先に妙な意識を持たないといけません。
こうなると手術自体が疲れます。
パウダーがダメだというならなにかしら滑り止めの工夫をしてくれないかなと思うわけです。
日本のゴム製品のクオリティは非常に高いはずです。
薄さと強度という相反するものを製品化出来るだけの技術を持っている企業はあると思うんです。
そういう企業が手術用手袋を作ってくれないかなぁとかすかな期待を持ってるんですが・・・
ストレスなく手術が出来る環境が欲しいわけです。
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