岡本動物病院

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院長のブログ

勉強とはコツコツとするものです。

院長 / つぶやき / 2019.2.25 22:31

一朝一夕にはいきませんな。

獣医学・医学も同じことですが
基礎があり臨床がありそして応用があります。

私のような存在は臨床獣医師ということになりますが
その知識のまさに礎というのは基礎獣医学です。
基礎的な知識は要するに正常な体の状態を知ることで
そこから逸脱した状態が「病気」と言う事なのです。

正常な体の状態を頭に叩き込むことはとても地味で
手間のかかる作業です。
しかしそれを知らなければそこから先はないわけです。

これは普通の勉強、今まさに受験シーズンですが
同じことだですね。

一夜漬けが通用するのは学校内の試験だけで
受験となると試験範囲が膨大なので
如何に多くの事を知っているかが問われるわけです。
それだけの知識を頭に入れるには地味ですが
基本を知らねばダメですね。

先日腎臓病のセミナーがあり
家に帰ってから資料をまとめてみました。
どこから始めるか、と言う事なんですが
腎臓の構造、つまり解剖学から始めます。
解剖学にはマクロとミクロがありまして
マクロは実際にこの目で見てみること
ミクロは顕微鏡で見ること、です。
マクロ構造は知ってるつもりでも
例えば半分に割ってみた状態を見ることは
日常の診療ではほとんどありません。
たまたま解剖をした時ぐらいです。
でもエコー検査ではこの半分にした状態を見ることになりますから
正常な腎臓の断面を知ってなければ健康か病気か判別が出来ません。
そしてミクロでみる異常も日常診療で見ることはまずありません。
そういう時には学生時代に学んだことを思い出すか
テキストを引っ張り出して確認するか、となります。

次いで重要なのは生理学です。
生理学とは各臓器・構造体が行う作業です。
これも正常な機能をしらないと病気の時の状態が判断できません。
そして薬理学。
薬理学は薬の学問と思われがちですがちょっと違いますが。

そしてようやく内科学という臨床獣医学の知識が必要になります。
臨床をやっていくには基礎がどれだけ重要かお分かりいただけたでしょうか。

家を建てるにも地面に近い基礎工事が重要ですね。
基礎工事で手抜きをすればその家は倒壊してしまいます。

学問、知識も同じことで
基礎知識が不十分であれば
臨床の場で行う治療も崩壊します。
それは治療を受ける相手にとって
とても失礼なことですし
命に対しても大変失礼です。

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