一緒に仕事をする仲間として知識・技術を高めてもらうのは当然だと思います。
動物看護師は近い将来国家資格となる予定・・・・だそうです。
これについては随分前から画策されていましたが
なかなか実現せずで、現在は各種団体が任意で
試験を行い合格者には免許を出すという形になっています。
とは言え現在の資格は何の後ろ盾もなく
端的に言えば「ただの紙切れ」と同じと言っていいでしょう。
実際ある団体の認定看護師の人と話したことがありますが
驚くほどモノを知りませんでした。
どんな試験を受けたんかい!と突っ込みいれましたが。
ようやく獣医師会が画策していた国家資格となることになったらしいですけど
具体的にどうなるのか今のところわかりません。
仮に国家資格となったところでモノを知らなきゃ
意味はないわけで、現状国家資格でなくても
仕事をする上でモノは知っておかねばならないわけです。
と言うことでこれは私の個人的な意見なんですが
これまで当院に在籍していた子たちには
強制的に勉強させてました。
専門学校を出ているからモノを知っているとはかぎりませんし
専門学校出てないからモノを知らなくてもいいということでもありません。
動物看護師向けのセミナーもありますし
メーカーさんに依頼すれば院内セミナーもしてくれます。
また上級者には獣医師向けセミナーへの参加もさせてます。
こういう仕事をする限り知識は絶対的な武器になります。
量も必要ですが、質も重要なわけで
本を読んでの勉強だけでは古い情報しかありませんので
セミナーと言う生きた情報を集めることも重要なんです。
ちなみに本に書かれている内容ですが
特に原本がアメリカで出版されているものの場合
それを日本語に翻訳してそれから出版されますので
その間概ね2〜3年経過しています。
と言うことは国内販売最新版といっても
実際には3年前の古い情報となってしまうわけです。
昔と違って女性の社会進出が当然のことになっています。
そんな中での動物看護師国家資格へ、と言うのは大変結構なことだと思います。
自分の仕事にプライドがもてるでしょうから。
ただプライドだけ振り回してもダメですから
きちんとした知識をもっていて初めて「プロ」になるわけです。
だから勉強は、生きた情報をドンドンと収集する
そういう意欲が必要なんです。
そしてスタッフが「勉強したい」と言えば
ドンドンさせてやらなきゃダメですね。
言わない子には用がないですけど
勉強したいという子は育てないといけません。
それが病院のためであり、動物のためでもありますから。
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