猫は過敏に反応し犬は慣れてしまう、と言うことで間違いないと思います。
最近、猫の胆嚢疾患について治療を行う機会が増えまして
犬との違いをいろいろな面から考察しています。
解剖学的な違いはもちろんありますし
発生原因もまったく違います。
ただ胆嚢炎に共通する「痛み」に関して
犬と猫でココまで違うのか、と驚きました。
犬の場合、エコーで見る限りでは相当悪い状態と思えるにも関わらず
表からは痛みを感じているとわからないことが多いんですが
猫の場合、摘出した胆嚢を病理検査に出してみると
「軽度胆嚢炎」となっていることがほとんどですが
猫自体は痛みを訴えている徴候が見て取れます。
考えてみれば今までの経験でも犬と猫の痛みの受容範囲の違いはわかっていたはずなんですが
改めて比較してみると相当違うと言うのがよくわかります。
猫は痛みを隠す、と言う定説があります。
それはそれで間違ってはいませんが
そのときの行動変化に気づいてやれれば
「痛がっているんだな」と言うのがよくわかるはずです。
実際に胆嚢摘出手術をした後の猫の行動を見ていると
痛みから解放されているのがよくわかります。
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