ここしばらくなかったんですけどね
2年前に市内のペットショップでパルボウイルス感染症が出たという話は聞いていました。
またその件は保健所も確認していると言うことも聞きました。
10年以上前には今よりももっとひどいことがありまして
米子から出雲に至るまであちこちでパルボ感染症が発生したことがあるんです。
このウイルスが厄介なのは、感染力が非常に強いことが挙げられますが
まずウイルスが強いんです。
少々の消毒薬では殺菌できません。
「漂白剤」
こんな程度のものでは死にません。
パルボウイスルに対してはそれ専用の消毒薬を使わないとダメなんです。
このことを知らなければウイルスをばらまくことになるんですね。
また死亡率が10%と非常に高いのも問題です。
治療としては、直接死因に関係するのが脱水症状ですので
血管を確保して静脈内持続点滴を行う必要があります。
そしてウイルスに対してはインターフェロンを使いますが
これも静脈内に投与しないと効果は期待できません。
得てして子犬の感染事例が多いので
血管確保がなかなか困難ですが
そこは獣医師の技術を駆使して必ず血管を確保します。
ペットショップで子犬を購入した
しかし体調が悪い
病院で検査したらパルボだった
こういうことになるんですが、飼い主さんの落胆はそれはむごいレベルです。
まさかこんな病気を持っているとは誰も想像しないでしょうから。
当院でも久しぶりですが臨床症状からウイルス検査を行い
パルボ感染を確認した事例がありました。
元気で食欲旺盛な子犬を選ぶことがまずは重要なんですが
一旦パルボウイルス感染症が出るとしばらく続きますので
今は要注意だと思います。
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