私はシンプルに考えています。
重症と判断するのは「食べられない時」です。
なぜ食べないか、その理由、原因を突き止めるのは我々の仕事です。
ただ理由の如何に関わらず「重症」と判断しますので
治療をする際には、原則としては「入院治療」を勧めます。
また重症と判断するのは「手術が必要な状態」の時もです。
簡単な事ですが例えば「骨折」している場合
これは食事がとれるとれないは関係ありません。
こういう場合も入院処置としてその後手術をします。
先日このような症例がありました。
「昨日の夜、食べたものを吐いて、朝になったらまったく食べない」
「いつもと違って元気がなくてしょんぼりしている」
これだけでも「重症」なのはわかります。
後は原因を突き止めて適切な治療をする必要があります。
ちなみにこの症例は普段は非常にフレンドリーでお愛想よろしい犬です。
診察時、お愛想は良いんですが体の動きがやや散漫でした。
そして体温は40℃以上ありました。
これじゃあご飯は食べられないです。
後はこの発熱が何が原因で、どこの臓器に問題があるかを突き止めなければなりません。
検査の結果「細菌感染性胆管炎」であることがわかりました。
この病態は重体となることも多々ありますので初期対応が重要です。
すぐに入院処置として点滴治療を行い翌日には平熱に下がり
いつも通りの活発な動きに戻りました。
とは言えすぐに完治と言うわけじゃありませんので
しばらくは投薬治療が必要となります。
当院では重症と判断した場合には入院・徹底治療と言うのが
原則としていますが、それは症状を出来るだけ早急に改善し
一刻も早く元の状態に戻すことを目的としています。
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