大事なことでありますので、やらないと言う選択肢はないと思います。
当院では「普通」に行っている処置ではありますが
世間的には案外そうでもないようで・・・
先日もある飼主さんと話してしてまして
そちらのお子さん(とは言え成人されています)が
県外にお住まいだそうで、そこの猫(犬だったかな?)が
歯周病が酷い模様で「歯がグラグラしている」と言う状態らしいです。
でもかかりつけの病院では「歯の処置はしない」と言われているとのこと。
なんでしないのかなぁ?
不思議で仕方がないんです。
一般的な手術器具以外に特別な器具が必要ではあります。
歯石を除去する超音波スケーラーはちょっとお高いですけど
それでも手が出ないと言うほどのものじゃありません。
当院でつかっている超音波スケーラーは開業以来現在のもので3代目となりますが
購入したのは10年以上前です。
当時の価格で・・・確か25万ぐらいだったと記憶してます。
今はもっと性能のいい高価なものがあるとは思いますが
正直なところどんな機種でも一緒だと思います。
今ではユニットとなっているものがありまして
こちらは必要な電動器具が装備されており
非常に便利なものではありますが、結構なお値段します。
ただし良い物ではあります。
しかしながら欲しいか?ときかれれば「いらない」です(笑)。
これまで使ってきた器具があるのでそれで十分です。
後は細々とした器具ですが、こちらはたくさん持ってます。
と言うよりドンドン増えていったと言うことですが。
器具類は実際に使ってみないと使い勝手はわからないです。
1つ1つは安いもので数千円、高いものだと数万円と言うものもありますが
安いものでも十分使えるものが多いので私はあまり高価な器具は持ってないですね。
とは言えサイズや、先ほどの使い勝手などがありますので
色々試しているうちに増えちゃったってことです。
これらの器具を揃えるのには費用が掛かるわけですが
絶対無理、と言うほどの金額でもないですし
なんだった少しずつ増やしていけば良いんですけどね。
それでも歯の処置はしない!と言うことなら
器具を揃えると言うこととは別の理由があるんでしょうが
それが何なのかはちょっとわかんないです。
しかし歯の処置を必要とする事例は後を絶たないわけです。
特に猫では歯周病と腎臓病との関連は科学的に証明されていますし
個人的には犬でも同様だろうと思ってます。
歯周病から全身へ悪影響を及ぼす前に
きちんとした歯の処置を行うことが
寿命を延ばすことに直結するはずです。
これは私だけが思っていることではないんですよ。
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