院長 / つぶやき / 2019.10.3 17:44

手術の結果をです。

口頭で説明するのは当たり前として
例えば膀胱結石の手術をしたとしたら
摘出した結石を飼主さんに見せるのも当たり前だろうと思ってます。

当院では抜歯したときの歯や
胆石なども実物を取っておいて見せてます。
さすがに内臓はちょっとエグイかなということと
臭いが出るので現物はなかなか見せられませんが
写真に撮っているのでそれを見せます。

それが「本当に手術したと言う証拠」ですから。


以前他院で膀胱結石の手術をしたと言う犬が来院しまして
どんな状況だったか聞いてみたところ
非常に珍しい結石だったということでした。
当時私も現物を見た事なかったので
手元にあれば見せて欲しいと飼主さんに頼んだんですが

「えっ　ありませんよ」

聞いてみると「貰ってない」ということと
結石自体も「見ていない」とのこと。

口頭でのみ「珍しい石だった」とだけだったらしいです。
そうなると私は意地が悪いので

「ホントにその石だったのか？」と思ったり
「ホントに手術したのか？」なんてことを考えてしまいます。

なぜならその結石はレントゲンには「写らない」性質のものなので
診断自体が案外難しいんです。

どうやってそこに結石があることが証明できるかと言うと
超音波検査と尿沈渣検査だけなんですが
そこまでやったかどうか、飼主さんには聞きませんでした。

証拠を残すと言うことは大事なことで
直接現物を、あるいは画像で飼主さんに見せることで
飼主さんも安心するんじゃないでしょうか。

デジカメと言う簡便な機械が有るわけですから
記録として残すということも我々には必要なことです。

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