どうも最近・・・
他院からの転院事例ですが、当院来院時に検査・検診をすると
とんでもなく心臓が悪いと言うことが続いています。
『前の病院で心臓の事言われてないの?』
何度もこのセリフを口にすることになるんですが
「心臓に雑音がある」とか「雑音はない」とか
時によって言われることがコロコロ変わるようで
それはそれで飼い主さんも何のことだかわからないでしょう。
ただ「心雑音」があるといいつつそれで終わり、では
獣医の方もなんのこっちゃわかってないんじゃないの、と思います。
中には聴診器を当てず、手を当てて
「大丈夫」と言い切った獣医もいたと聞いた時には
笑っていいやらあきれていいやら・・・
心臓の音を聞く、と言うのは視診聴診触診と言う
基本手技の1つです。
当然ですが聴診は聴診器を使うものです。
手を当ててわかるのは心雑音が強くなった時にでてくる
スリルと言うものであってこれがわかった時には
心臓が相当悪いよね、と言う時ですので。
心雑音がある、と口にしたのであれば
次にするべきは心臓エコー検査ですし
胸部レントゲン検査です。
心臓エコー検査によって心臓内の弁の動き・状態を
血液の流れを確認します。
時間をかけて心臓の状態を詳しく見ることも出来ます。
胸部レントゲンでは心臓の大きさがすぐにわかりますし
心臓へ繋がっている大きな血管の状態、そして
肺野の状態がわかります。
これらを総合的に判断して心臓のどこがどれぐらい悪いか、
と言うことが言えるようになるわけです。
逆言えば心臓エコー検査と胸部レントゲン検査をしないで
心臓病を語ることは出来ません。
そして最も重要な事ですが
心臓が悪いと言うのに気付かず放置しておけば
適切な処置がなされなければ
何時しか心臓は止まります。
心臓が止まると言うことは即、死を意味します。
「心臓に雑音がある」
このセリフを聞かされた時には飼い主さんは
心臓エコー検査・胸部レントゲン検査が必要なんだと思いだしてください。
獣医師側からこれらの検査が必要だと言われたら
同意してすぐに検査を受けてください。
そうすればきっと長生きできますから。
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