岡本動物病院

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院長のブログ

猫の口内炎

院長 / つぶやき / 2020.9.24 10:00

治療がなかなか難しいわけです。

主訴は「口が痛くて食べられない」と言うことがほとんどなので
まずはと鎮痛など行いますが、一般的に良く使われるのがステロイド剤です。

猫は犬や人と比べるとステロイドの使用に耐えるとは言われますが
何度も何度も使っているとさすがの猫も限界が来ます。
それゆえ使うにしても「必要最低限」としなければなりません。

では他の方法はというとサプリメントやら色々ありますので
これまでも色々試してきました。
論文や学術雑誌などから情報を収集してきましたが
結局どれが一番いいのかと言うと

「歯を抜く」と言うことになるんですけど・・・

これは最終手段と考えます。

もちろん歯周病の酷い場合には抜歯をしなければなりません。
それは歯周病が口が痛いだけの問題ではなく猫は腎臓、犬は心臓病を
引き起こす、悪化させることがわかっているからです。

歯が大事ですか?それとも腎臓(心臓)が大事ですか?

この選択になりますので当然歯を処置します。


今回また新たな口内炎治療を行ってみました。
数年前にその情報はつかんでいたんですが
なかなか実践する機会がなかったわけです。
今回は飼主さんの了解を得て実施しました。

と言うのもこの治療に使う薬は犬用です。
猫用ではないので、『効能外使用』となります。
この場合は飼主さんへその旨説明し了解を得なければなりません。

法律論です。

それでその効果はというと・・・案外思ったより良かったですね。
歯肉の発赤は明らかに軽減していました。
また痛みのレベルも軽減しているようで
飼主さんからは「痛がらず食べている様子」とのこと。

ただ完治させることはありませんので
当面は治療を継続しつつ経過観察していくことになります。

それでもステロイドではないので副作用の心配がない分
ストレスフリーです。

完治が困難な病気はたくさんありますが
出来るだけ副作用がなく、かつ低コストのものがあれば
それが一番いいんだろうな、と思います。

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