ネットのニュースからですが・・・
某大学病院にて犬の麻酔事故があり
結局訴訟問題へ発展し大学側の非が認められたと言うことでした。
記事によると、耳の手術での麻酔管理中に
不備があり肺破裂を起こして死亡したということだそうで
死亡との因果関係を裁判所が認め
大学側に損害賠償の支払いを命じたということでした。
手術時のトラブルで、麻酔事故が最も多いと思われます。
それは日常手術を行っている私も重々承知していますが
時に思いもかけないこともあります。
特に心臓の問題は大変なもので
術前の検査で異常を確認できずにいたにもかかわらず
麻酔によって心臓のトラブルが惹起されるということを
何例か経験しています。
今回の件は麻酔管理、というか管理自体をきちんとしてなかったと
報道されています。
にわかには信じられないことですが。
詳細はわかりませんけど、想像するに
人工呼吸器の管理不備だったのではなかろうかとおもますが
もしそうだとすれば、それは問題でしょう。
麻酔のトラブルはきちんと管理していても起こりえます。
私が経験した事例でも手術は無事に終わり
麻酔もきちんと覚醒したことを確認したにも関わらず
その後しばらく経ってから起こっています。
しかし我々は「だから麻酔は怖いんだ」とは言えませんし
言ってはならないと思っています。
手術によってしか治療しようがない病態の場合
麻酔をせずに手術は出来ません。
手術そのもののリスクももちろんありますが
それらを全てひっくるめて受け止めないと
手術は出来ません。
このプレッシャーも込みで手術料をいただいていると
我々は自戒しなければいけないと思ってます。
このプレッシャーから逃れる方法は
手術をしない、麻酔をしないと言うことだけなんですが
私個人としてはその選択はないですね。
| comments (2) |
松本ゴンさん こんにちは。
手術の際にはガス麻酔を使いますので人工呼吸器は必須ですね。ウチの麻酔担当は大ベテランがやってますので(笑)ご安心ください。
今後もご期待にそえるよう頑張ります。
岡本宏之 / 2021.10.24 17:34
| EMAIL | URL | 6B9LPF.6 |
犬にも人工呼吸器を使うんですね。
耳の手術でもって肺の破裂とは...
飼い主からすれば死因に納得いかないでしょうね。
僕は岡本先生に全幅の信頼を置いていますけん!
松本ゴン / 2021.10.22 20:59
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