岡本動物病院

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院長のブログ

落とし穴

院長 / つぶやき / 2022.10.6 10:32

先に書きましょう。
「口があるものは噛みます」

ネットのニュースから。
カピバラが子供さんに噛み付いたとのこと。
それもニュースになった件以前にもあったのを隠蔽していたとのこと。

一番最初に咬傷事故があったのかこうなってくると全く不明ですけど
少なくとも施設の人間はカピバラが噛むということを認識していたはずです。

「カピバラは大人しく人に攻撃をしない動物だと思っていた」
などと言っていたそうですけどこれが動物飼育をしている人間の発言とは
呆れるいいわけです。

いくら大人しいからといっても嫌なことをされたとか
例えば体を触られた、引っ張られた、叩かれた、蹴られた
なんでもいいんですがそういうことをされて
動物がじっと我慢をしていなきゃならないと言うことではないです。
噛んだ相手が子供と言うことを考えれば
そういったこともあったかもしれません。
また施設の人間が必ず傍にいて注意を払っていないとダメですね。

そういう基本的なこともさることながら
動物を相手に仕事をしている人間からすれば

「口がある動物は噛みます」

そう思って日々仕事に取り組んでいます。
少なくとも動物病院には人に飼育されている動物が来るわけで
野生動物が来ることはまずありません。
つまり人と一緒に暮らしている動物ですら
何事かがあると噛んだり、引っ掻いたり、暴れたり、逃げたりします。

意思を持っている生き物ですから。
意図しないことがあれば何かしら行動に移すのは当然です。

だから動物病院の人間は決して油断はしません。

私も若い頃は散々噛まれました。
猫の引っ掻き傷もありました。
キャリアを重ねるごとに噛まれることは少なくなりましたが
それでも0にはならないですね。

噛まれたこと自体はまあいいんですけども
怖いのは感染症です。

事実重度な歯周病の猫に噛まれた時は
傷が治るまで3ヶ月掛かりましたし
その後も感覚異常は続いています。

また最近ではSFTSに感染した獣医師の報告もあります。
こちらはちょっと洒落になりませんので要注意なんですよ。

動物が噛むということは攻撃だけではなく
自己を守る時にします。両方ありです。

攻撃の場合はかわす事が出来ればいいんですが
守りのための行動の場合は、そうならざるを得ない状況が先にあるわけですので
それを回避することが大事です。

いずれにしても噛んだ方、動物は反省はしません。
噛まれたほうは特に子供さんの場合はトラウマになると可哀想ですね。

なんにせよ、油断しないこと、追い込まないことなど
人間側が注意することでしかこういう事故は防げないでしょうから
重々注意が必要だと思います。

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