院長 / つぶやき / 2017.6.21 22:01

どっちが重要でしょう。

見た目が優雅な犬が実は・・・というのはよくある話で
テレビのCMで人気が一気に出たチワワなどはその典型でしょう。

ウルウルした目で首をかしげて・・・なんて可愛いんだろうということだったと思いますが
チワワの実態は両極端に2つに分かれますね。

極端にビビるタイプ　と
よく言えば「やんちゃ」　ホントは「凶暴」と言うタイプ　（笑）

でもチワワよりも見た目とのギャップが激しいなぁという
多分動物病院の獣医師・スタッフの人は共感してもらえると思いますが（笑）

個人的には・・・

「パピヨン」　です。

ただ、パピヨンといえども元々の気質はどうであれ
やはり飼い方、躾でどうとでもなります。
実際に当院に長らく来ているパピヨンもいますけど
彼らはとても良い子ですよ。

甘やかしていると、どんな犬でも
良し悪しがわからず育ちますから
飼い主さんにでも咬みついたりしますね。

見た目と中身の違いの差を
「ギャップ」と言うらしいですが
このギャップが大きいほど、なんだか知りませんが
「良い」とか「萌え」らしいですね。

ブルドッグみたいに強面でも
実はフレンドリーだったりするので
これは「ギャップ萌え」なんでしょうね。

全く知らない初見の動物の性格は全くわかりませんので
診察の際には気を使います。
特に目の診察の際には近づいて見ないといけませんし
敏感な部分ですから、そこの異常ということになると
当然ですけど触られるのは嫌がります。
でも触ってみないと診察にならないですから
近づいて暴れられるとそのままで診察することは出来ません。
そういう場合は口輪をしたり鎮静処置をしたりしますね。

人間でもテレビの向こうの人に対してあ〜だこ〜だ言う人がいますけど
これってすべて「見た目」の話でしょう。
知り合いでもなければ友達でもないですから
要するに「プライベート」な部分を知らなければ
相手の事を「知ってる」とはならないと思うんです。
だから私にとっては世の中のほとんどの人の事は
「わからない」のであ〜だこ〜だは言いません。

動物に関しては犬種や猫種によって
気質が大体わかってますけど
先ほどのようにどのような飼い方をされているかは
初見ではわからないですので、その犬のキャラはわからないです。
長らく来院されてくると、飼い主さんのキャラや動物のキャラも
なんとなく見えてきますのでいろんな意味で楽になりますね。

パッと見てすべてがわかるということは
私には出来ません。
それが出来るのは、きっと神様だけなんでしょう。
神様にはなれないですけど
ソロモンの指輪があれば
診察のレベルがあがるのにな、とは思います。

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