岡本動物病院

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ニュースレター

フィラリアについて

院長 / ニュースレター / 2011.4.9 14:29

フィラリアの感染方法と予防について
そして予防薬の投与について

ご存知の方も多いでしょうが、フィラリア予防について解説してみましょう。

フィラリアと言うのは蚊の吸血活動によってうつる「寄生虫」です。
このフィラリアを媒介する蚊というのは、吸血をする蚊ですので
ご当地名物(もうすぐその時期がやってきますが)である
「ユスリカ」は吸血活動をしない蚊なので、フィラリアを媒介しません。
ちなみに、フィラリアを媒介する蚊は人間の血も吸いますので
実は人間もフィラリアをうつされているんですね。
(もっとも、人間の体内でフィラリアは生きられませんが。)

さて、蚊によってうつされたフィラリアは犬の体内でどうするか?というと
徐々に成長しつつ脱皮を繰り返します。
そして最終的には血管に入って、血流にのり心臓へ到達します。
この時点で感染成立となりますが、吸血から心臓到達まで約6か月かかります。

これを踏まえたうえで、予防とはどうすればいいのか?考えてみると・・・
まず、蚊に血を吸われなければいい、となります。
その方法が、例えば「蚊取り線香」や「ベープ」といった通常家庭で使うものを利用することになりましょう。
これはこれで悪くはありませんが、例えば散歩中などはどうしましょうか?
まさか、散歩中に蚊取り線香持ち歩くわけにはいかないですよね。
それで考えられたのが予防薬の投与、と言うことです。
では、予防薬とはそのように作用するかと言うと・・・
蚊によってうつされたフィラリアを体内で「殺す」、すなわち「駆虫剤:虫下し」なんです。
そして、薬の効果と言うのは体内では数時間程度であり、飲んでからその効果が1か月持続するのではありません。

つまり変な話ではありますが・・・
「蚊によってフィラリアをうつされてないと投薬の意味がない」ということです。
まだ、蚊が出ていない時期からの投薬と言うのは、薬の効果は全くないんです。

各地域によってかの活動時期は異なります。
当地では5月中旬から始まり、蚊がいなくなるのは…実は11月下旬〜12月初旬なんです。
年々かの加藤同時期は延長しています。これはいわゆる「地球温暖化」の影響と考えていますが、
要するに、冬が来ないんですね。冬が来ないということは気温が下がらないということです。
蚊の活動時期と言うのは気温によって左右されます。
理論的には、蚊の活動期は一日の平均気温が16〜18度以上とされています。
つまりそれ以下では仮に蚊がいたとしてもそのか蚊は吸血しない、できないということです。
吸血しない蚊は先ほどの「ユスリカ」同様、フィラリア感染には関係ありません。

と言うことで、当院でのフィラリア予防時期は6月下旬〜12月下旬もしくは1月上旬としています。





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