岡本動物病院

お問合せは0852-31-6119まで

ニュースレター

胃内異物 ガス発生

院長 / ニュースレター / 2014.11.7 22:16

胃がパンパンに膨れて大変なことになります。

今日は「胃内異物」の症例です。

胃は大きな袋なので少々のものを飲み込んでもあまり症状がありません。
今まで診た事例で言いますと・・・
・ゴム製のフィギア(人形)
 これはレントゲンを撮ったら胃の中で「バンザイ」してました。
 冗談で「心霊写真かも知れない」などと軽口を・・・
・焼き鳥の串
 これは胃を突き破って皮膚の方へ出てきました。
 過去に2〜3回ありましたね。さすがに無症状とはいきませんが案 外平気な感じでしたのでびっくりです。
・ビー玉 or スーパーボール
 これらも無症状です。
・テニスボール or ゴルフボール
 おもちゃとして与えていた軟式テニスボールを7つ食べてました  ね。これも無症状でしたが胃の中で割れていて潰れていて7つが綺 麗に並んでました。
 また、ゴルフボールは11個入ってました。
 テニスボールは鉗子でつまんで取れたんですが、ゴルフボールはト ングを使いました(笑)
 いずれも無症状です。
ただし、飲み込んだものが胃の中で悪さをしたら・・・
特に多いのが「ガス発生」による胃拡張です。

今回はシェパードなのですが、おやつとして与えていた「牛のアキレス腱」が原因でした。
レントゲンではこのように写ります。


レントゲンにはそのアキレス腱は映らないです。
しかし胃を開けて中身を取り出してみると・・・

取り出しもの全てがこちら。



同じようにガスを発生させた事例としては「豆」が有名ですね。
マメ科植物はすべからくガスを発生させます。
大動物領域でも「クローバー」による胃拡張を学生時代に見たことがありますね。さすがの牛ですらダメというのがトリビアでしょう。
変わったところでは「紙製おてふき」というのもありました。これはコンビニなどでもらうおてふきか赤ちゃんのおしり拭きかどっちだったかはっきりしなかったのですが、おてふきについている薬品が原因ではないかと推察しています。
そのほかでは「しいたけ」というもありました。きのこ類も動物に与えてはいけない食材ですが、この事例では煮物を食べさせていたようでした。そもそもきのこは消化悪いですので・・・

私は食べ物に関して、常々飼い主さんには「基本的にドッグフード以外は与えるべからず」と言っています。
確実に体にいいものだけを選択して与えましょ、ということなのです。それが健康をまもる一番無難な方法だと思います。
また異物の誤食を防ぐには、動物の口や足が届くところに、加えられるようなものは置かないことと
ケージやサークルの使用を勧めています。
ただし、異物の誤食を繰り返す場合、内臓に異常があることも多々あります。
単なる癖ではない場合もあるので要注意ですね。

  • トップページ
  • 診療について
  • 当院のご案内
  • 診療時間&交通アクセス
  • 避妊・去勢手術について
  • 検診のご案内
  • スタッフ紹介
  • お知らせ一覧
  • ニュースレター
  • お問い合わせ

院長のブログはこちらから

読み込み中・・・

このサイトはjavascriptを有効にしてご覧ください。また読み込みにお時間がかかる場合がございます。

Calendar

<< 2024年04月 >>

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
690-0015 島根県松江市上乃木4-29-21 Tel:0852-31-6119 (診療時間) 午前 9:00〜12:00 午後 4:30〜07:00 (休診日) 休診日は、日・祝日です。 (注)水曜日午後は手術日としており大きな手術を行っています。水曜日午後と夜間は電話が留守番電話に切り替わります。

当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。

※支払い回数は1回のみです。
※WAONのチャージはできません。