岡本動物病院

お問合せは0852-31-6119まで

院長のブログ

動物のタフさは見習いたい

院長 / つぶやき / 2020.11.5 11:24

こういう仕事をしていると時に常識を覆すようなことがあるんです。

内臓破裂して普通に元気に生活している、なんて普通はありえませんね。
でも動物にはその常識が通用しない、ことがあるんです。

随分昔ですが、出産中の猫がお産の途中で家から出て行って行方不明になりました。
数日たって家に帰ってきたので病院に連れてきた、ということでしたが
レントゲンを撮ってみるとまだおなかに子供がいたようで・・・
いたようで、というのは既に死亡して骨がばらばらにうつっていたからです。
すぐに手術して子宮を取り出しましたが、内部は腐敗していました。

胎児死亡
子宮内腐敗
肺血症

助かるわけないなと思ってましたが、全然そんなことはなく
翌日にはガツガツ食事を食べて無事退院となりました。

また直近では胆嚢破裂を起こしていた犬の手術があったんですが
初診時は黄疸があり非常に悪い状態でした。
本来ならすぐに手術をしたほうがいいかと思うんですが
黄疸がひどかったのでそれが改善してからの方が確率が高いだろうと
思い内科治療を優先したところあれあれという真に黄疸が改善し
食欲も回復しました。
それで胆嚢摘出手術となったわけですが
いざ開腹してみるとおなかの中のあちこちに胆石が散らばっていました。
つまり胆嚢は過去に破裂していたということです。
もしや黄疸が治ったのは破裂したからか、と思いましたが
確かに破裂していたであろう場所はありましたが
ここは黄疸とは関係のない部位なので、ココが破裂したとしても
黄疸改善とはならないはず。
とは言え胆嚢破裂でそのまま生きている、しかも治療前より元気になったなどとは
夢にも思わず、です。

過去に他院で胆嚢摘出を行った事例で
術後回復が悪いという相談を受けて代打で診察したことがあります。
腹部は大きく膨らんでおり針を刺してみると黄色のねば〜っとした液体が出てきました。
そう、胆汁です。
胆汁がどこからから漏れて腹腔内に溜まっていたわけですが
ドレーンが入っているわけでもなく当然腹膜炎を起こしていたわけです。
とは言え手術してから私の元に連絡があったのは1ヶ月も経過していまして
その間「生きていた」というから驚きです。
この症例は私が再手術をしましたが、胆管を傷つけておりそこから胆汁が漏れていたので
手術直後から胆汁漏出があったはずなんです。
1ヶ月間胆汁が漏れ続けていてよく生きてたな、と思います。

こんなエピソードは他にも色々ありますが
つまり動物の命って強いんです。
そんな生命力に我々獣医師もそうですが
飼主さんも「普通」だと思わないで下さい。
病気になると痛いことは痛いに変わりないですし
苦しいことにも変わりはありません。
人間ならとっくに手遅れになっていると思われる状態でも
彼らは案外普通の仕草をしていますが
よく観察していると徴候に気付くと思いますよ。

| comments (5) |

コメント

まいねこさん こんにちは。
尿の細菌検査をするのであれば膀胱穿刺の方がいいですね。排泄尿だと雄の場合尿道を、雌の場合は膣を通過するのでどうしても正確性に欠けてきます。膀胱穿刺は当院でも普通に行いますが、無麻酔で可能です。細い針ですし、お腹の真ん中を刺せば痛みもほぼありません。

岡本宏之 / 2020.11.10 12:55

| EMAIL | URL | fRbrBii. |

岡本先生 
いつもコメント
ありがとうございます。

試験紙では細菌は
(-)なのですが異臭があるので
菌がいるのではないかと思って
しまいます。

尿の培養・感受性検査を
検討中ですが、
自宅から持参した
自然尿でちゃんと菌の特定は
できるでしょうか?
(一応、細心の注意をして清潔に取ります)

膀胱に針を刺して取るのが
外の菌が付着せず良いみたいですが
猫の負担はどの程度なのか
先生、良ければ教えてくださいませんか?

まいねこ / 2020.11.10 09:15

| EMAIL | URL | uLgFk.oI |

まいねこさん こんにちは
腎臓機能低下があっての抗生剤投与は慎重にならないといけませんので、現在感染症の疑いがないのであれば投与しない方がいいかもしれません。詳細は獣医師とよく相談しながら行ってください。

岡本宏之 / 2020.11.9 09:40

| EMAIL | URL | fRbrBii. |

現在多飲多尿ですが
おしっこの匂いは
卵の腐ったにおいや濁りがあります。

アモキシシリンか
エンロフロキサシンを1ケ月位
飲ませてみようと思っていますが
腎臓も悪いので
投薬期間や投薬量に悩みます。

まいねこ? / 2020.11.7 15:31

| EMAIL | URL | uLgFk.oI |

ブログを読んで動物達を
ますます尊敬してしまいました。

しかし動物と暮らす者としては
痛みや苦しみの放置はしたくないのですが
自分なら「今日頭、痛いな」とかで
バファリンなど飲んだり出来ますが
動物にもそんなバファリンみたいな
痛み止めってあるんですか?
あっても、痛い日に平然とされていたら
飲ませてあげれないですね。

私の猫は1年前腎盂腎炎を発見できず
抗生物質も飲ませてやれずじまい、
獣医師に言われた
皮下輸液しかしてやれませんでした。

現在は落ち着いてはいますが
慢性腎不全に移行してしまい
自宅輸液しています。
1年前は腎疼痛など本当に苦しかったと
おもいます。とてもひどい顔を
していましたから。

今頃、遅いかもしれませんが
抗生物質を1ケ月程飲ませてみよう

まいねこ / 2020.11.7 15:28

| EMAIL | URL | uLgFk.oI |

コメント投稿

【必須】



【必須】

  • トップページ
  • 診療について
  • 当院のご案内
  • 診療時間&交通アクセス
  • 避妊・去勢手術について
  • 検診のご案内
  • スタッフ紹介
  • お知らせ一覧
  • ニュースレター
  • お問い合わせ

院長のブログはこちらから

読み込み中・・・

このサイトはjavascriptを有効にしてご覧ください。また読み込みにお時間がかかる場合がございます。

Calendar

<< 2020年12月 >>

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
690-0015 島根県松江市上乃木4-29-21 Tel:0852-31-6119 (診療時間) 午前 9:00〜12:00 午後 4:30〜07:00 (休診日) 休診日は、日・祝日です。 (注)水曜日午後は手術日としており大きな手術を行っています。水曜日午後と夜間は電話が留守番電話に切り替わります。

当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。

※支払い回数は1回のみです。
※WAONのチャージはできません。