岡本動物病院

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院長のブログ

動物虐待

院長 / つぶやき / 2021.1.14 17:14

身体に攻撃を与えるだけが虐待じゃありません。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんがこちらの記事をご覧下さい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f8756d9e9bb51a0ef7afe54a743f70b4e3e5ff8

ここで注視していただきたいのは虐待とは身体に攻撃を与えるだけではなく
・食事を与えないこと
これは当然です。
・体の具合が悪いのに治療を受けさせないこと
これが案外と多いんですよ。

もちろん虐待をしているという自覚はないんでしょう。
でも獣医師として日々診療をしていると

もう年だから、とか
どうせ治らないから、とか
痛い思いはさせたくない(注射や手術のことだと思いますが)、とか

こういう話は嫌と言うほどよく耳にします。

これらについていちいち反論・論破は出来ます。
実際かつてはしてました。

でも今はしてません。
なぜなら、こちらの精神的疲労が多いからです。

痛いとか苦しいとか、こういう感覚は
当人にしかわからないです。
動物が痛がってる、苦しがってるのを
なんだかんだと言い訳して放置する人ってのは
結局何を言っても「ぬかに釘」でしょう。

あるいは逆切れする人もいますし。

特にここ最近の新型コロナウイルスの影響で
自宅にいることが多くなったから犬でも飼おうということで
ペットショップでの犬猫の売れ行きが好調などというニュースを聞くと
やれやれ、と思います。
これと同じようなことがバブルの時代にもありましたから。
若い人は知らないでしょうが、1990年代の
バブル景気にはそれはそれはすごかったんですよ。
あの頃は特にハスキーが大人気でしたね。
でもバブル崩壊と共に、当院でも夜逃げした飼主が何人もいましたから。

今回のコロナ関係では失業する方も多くなるとのこと。
実際に雇い止めにあったという方もいましたし
経営者の中でも、休業を余儀なくされたと言う人もいました。

結局のところ経済的な問題がある時に
動物にもしわ寄せが行くんだと言うことなんです。
もちろん人の生活があってこその話ですから
仕方ないと言えば仕方ないかもしれません。

動物の診療において、費用を抑える方法があればいいんでしょう。
そのために、まずは病気にならないような飼育方法を普段からしておくことが大事です。
それでも経年劣化による病気、老齢性疾患の場合は
早期から治療を始めれば、病気の進行が抑えれられることが多いので
かえってそのほうがトータルでは費用は抑えられます。

実際にあった事例ですが
これまでの経過から臓器に免疫性のトラブルがありそうだと
思われる症例でした。
教科書的には詳細な検査をしてから治療を行うことになりますが
そうすると検査費用が結構掛かることがわかっていました。
一応手順としてその話を飼主さんにしましたが
金銭的な問題がネックとなり同意されませんでした。
とは言え治療をしないわけにはいかない状況だったので
それならば、こちらの経験を信用してもらえるかな?と
提案し、過去に同じような病態の症例を治療したことがあるので
それに準じた治療をしてみよう、と言うことになりました。
幸いその治療が功を奏して症状は改善しました。
それは1種類の薬を飲ませるだけの方法です。
もしも外れたら動物の苦痛は継続するということになりますから
こちらとしてもプレッシャーはありますが
状況が状況だけに仕方ない選択でした。

この話は昨年のことです。
飼主さんが経済的にちょっと難しい状況ということでしたので
こちらから提案したと言うことです。

そんな方法でも費用が抑えられたので良かったなと思いますが
正攻法ではないので最後はお互いの信頼関係によるものだろうと思います。

何とかして欲しい。
でも費用の捻出が難しい。

こういう時に頭を使って対応するのが
かかりつけ医、開業医の役目だろうと思います。

| comments (2) |

コメント

まいねこさん こんにちは。
費用の問題は大きいとは思いますが、それも含めて「飼育」だと思うんですよ。
国は「終生飼育」を掲げていますが単に食べ物だけを与えてりゃいいと言うことじゃなく、病気や怪我の治療もあるよ、と言うことも含めて考えて欲しいですね。
金儲け主義と言う人もいますけど、獣医療も医療もそもそもそうじゃないよということもご理解いただきたいところです。

岡本宏之 / 2021.1.21 10:57

| EMAIL | URL | 65ac69BE |

岡本先生こんにちは!

今回の記事も勉強になりました。

ちゃんとした飼い主で
動物の為に払える費用もあり

臨床経験豊富で勉強不足じゃない
ちゃんとした獣医師さんを
動物が病気で苦しんでる時に出会え
なおかつ、通院できる、生活環境が
飼い主にあり、信頼関係を築き
動物を治療していくことが
いかに難しいのかを痛感しています。

ひとつでも欠けていれば
動物の病気は治せない。

この壁はいつも大きく
私の前にあります。

結局苦しむのは、悲しい事に
いつだって動物なんですよね。

まいねこ / 2021.1.20 17:06

| EMAIL | URL | syik5sdc |

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