岡本動物病院

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SFTSのニュース

院長 / つぶやき / 2023.2.20 16:11

もうご存じの方も多くなったでしょうか?
多くなっててほしいですね。

重症熱性血小板減少症というダニから感染するウイルス性疾患です。

先日ネットのニュースを見ていましてかなり気になる内容でした。
宮崎県で猫が発症しその後死亡したので家人が埋葬した後
体調不良を訴えSFTS感染が判明したとのこと。
そこで埋葬した猫を掘り起こしてウイルス検査をしたところ
家人が感染していたウイルスと同じDNAのウイルスが検出されたというものです。

つまり猫から人へ感染した事例ということです。

これってかなり問題なことなんですよ。
これまでは猫に感染したダニが今後は人へ感染して
それぞれにウイルスをバラまいて、と言われており
動物から人への直接の感染の可能性は低いと言われていました。

しかし今回の事例はそれをひっくり返す可能性のある出来事となるかもしれないんです。

過去には猫から犬から人への感染事例報告はあるにはあります。
猫から人への感染事例は噛まれたことで感染したと言われています。
しかしながら獣医療者の感染事例も結構多数報告されており
噛まれた以外の感染経路もあるのでは?と考えられていました。
ではどうやって感染したのか、ということなんですが
これについては唾液から、血液からなど言われていますが
まだ明確にはなっていないようです。

個人的には血液から感染するというのはちょっと無理じゃないかなと思っていまして
飼い主が動物の血液に触れること自体ほぼないでしょうし
獣医療者にしても血液となると注射器ってことかもしれませんが
採血した注射器の針で自分の手を刺して、という事故もあるかもしれませんが
それにしては報告例が多すぎだと思います。

動物から人への感染経路について、これは今後の調査研究を待たないといけませんが
早く明確になってほしいですね。

また感染の有無についての検査法も、現在は血液検体を送って調べなければなりませんので
時間が掛かります。
簡易でのキットが開発されると院内でリアルタイムで検査できるので
こちらの開発もして欲しいところです。


新型コロナウイルスもそうですけど
ウイルスが従来の常識の壁を破りつつあるような
そんな危惧をしています。

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