岡本動物病院

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院長のブログ

この先どうなることやら

院長 / つぶやき / 2025.8.28 10:46

色々ありますが今回は整形外科について。

整形外科、つまり骨折の手術です(厳密には他にも色々ありますが)。
随分前から症例が少なくなっています。
それはとてもいいことなのですが、
症例数が少ない=手術する機会がなくなる、ともいえるわけで
これはフィラリア症なども同様です。
予防が行き届くようになり感染犬は激減しました。
そうなると症例数も減少するわけで
手術する機会も無くなるということです。

病気や怪我が減るのは平和でいいことではありますが
こちら側とすれば治療機会が無くなるということですので
経験を積むという、外科にとって最も重要な機会が無くなってしまいます。
となると、いざ症例が目の前に来た時には・・・お手上げとなります。

整形外科は基本的に命に関わるものではないですが
フィラリア症は命に直結します。

そして整形外科の話に戻りますが
手術の際に使用する消耗品、ご多分に漏れず価格上昇です。
手術の際に使用するネジ1本が2500円って聞くとビックリしませんか?
でもそれは事実です。
サイズ、種類によってはもっと高いです。

先日手術事例があったので使用した分の補充で発注したところ
今年1月から、ということだったようですが
恐怖の「価格改定」があった模様です。

価格改定=値上げですので・・・

そうなるとどうなるか、と言うとすべて手術費用に反映されますね。
残念ながら。

また手術に使用する機械や消耗品がどんどこ値上がりしてますし
症例数は少ないので実戦経験が積めないとなると

「おれ せいけいげか がんばる」

という獣医師は育たないでしょうねぇ・・・

都会では整形外科専門病院もありますので
手術費用の問題は別として
いざというときに困りませんが
地方には専門医はいませんので
若いころに整形外科の勉強した、手術したという獣医師のみ対応するということになると思います。
つまり私のような高齢者・・・もとい ベテラン獣医師だけ、でしょうね。

ただベテランもいつまでも現役ではいられません。
イチロー選手も「50歳まで現役する」って言ってましたが
そこまでいかず引退しました。

あと何年でしょうね、10年、15年先を考えると
外科手術に対応できる獣医師が地方にいてくれますかね。

整形外科は命に関わらないとは言いましたが
ちゃんと治らないと一生障害が残ります。
下手をすると断脚、寝たきりなんてこともあり得ます。

若手が育つといいんですが、こればかりは本人のやる気の問題でしょう。
技術を身に着けるには、手術症例の多い病院、しかも熟練の獣医師がいるところで
実習や見学、手術への参加などをして
そして器具一切合切を揃える。
非常に手間暇、金銭が掛かります。
多分もとは取れません。
でも治したという満足感は得られます。
しかし失敗すると目も当てられませんが。

そんなリスクを背負える獣医師の台頭を願います。

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