岡本動物病院

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院長のブログ

猫のエイズとウイルス性白血病

院長 / つぶやき / 2015.3.1 17:08

しばしば見られるものではありますが・・・

検査キットがありますので「感染しているかどうか」は院内で検査可能です。
ただ、ホントに大事なのは検査のあと、ではないかと思うのです。

何らかの異常を訴えて病院へ行き、そこでウイルス検査をした。
その結果、いずれかに陽性反応が見られた。

さて、その後そうするか?

検査だけしてそれで終わりなら、検査した意味があるのかな?と思ってます。
今後のことを飼い主さんと一緒に考えないとダメだろうと思いますね。

私は、まずそれぞれの病気のことを説明します。
まず、エイズの場合。
こちらは「後天性免疫不全症」という病気であり、免疫力がどんどんと下がっていくものです。
ただ、検査で陽性だからといって発病しているわけじゃないです。
エイズウイルスに感染していても、発病してなければ普通の生活が出来ます。
これは人のエイズ感染と全く同じです。
ウイルスが増殖して免疫系が破壊されてしまった状態が「エイズ期」です。
エイズ期にならないように処置を施して、生活環境を整えることが重要なんですね。
これだけは絶対に守っていただきたい、と口にするのは「外出禁止」です。
屋外に出ることで他の病気や怪我をして、体のダメージを加え続けることでエイズ期へ移行する可能性が高くなります。
また、そもそもは他の猫から感染させられたものではありますが、次は感染させる立場へ変わります。
だからこそ、これ以上の感染拡大を防ぐために他の猫との接触はして欲しくないんです。
これは白血病の場合も同じです。

白血病は骨髄性とは違い、ウイルス性ですので骨髄性白血病とは病態が違います。
感染経路が唾液であり、非常に簡単に感染しますし、させます。
最終的に発病するとほとんど事例で「リンパ腫」を発症します。
ここが骨髄性と違うところですね。
エイズに比べると感染が容易であることと、発病抑制が難しいことが違います。

ただ、エイズも白血病も「外出禁止」をするかしないかで随分と結果が違います。
相変わらず外出を自由にしている猫の場合、短期間で発病するようです。
いかに屋外が猫にとってストレスとなるか、ということを飼い主さんに理解してもらう必要がありますね。

猫については犬よりも誤解が多いと思います。
常々「猫ってそんな生き物じゃないんだけどなぁ」と。
病気について理解してもらう前にこちらをちゃんと説明しなきゃいけないな、と思います。

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