診断手順と言うものがある場合、これに準じて行います。
例えば「慢性腎不全」などは国際基準として診断チャートが出来上がっています。
この通りに検査を行っていけば診断は容易なものとなります。
まずは臨床症状があり腎臓病を疑う、となれば血液検査をします。
腎臓病を疑う場合にチェックする項目の数値を見て検討します。
そして異常値が見られれば次に行うのは何か?と言うのがチャート表に出ていますので
尿検査・血圧測定などを行います。
またレントゲンやエコー検査などの画像診断も並行して行います。
その結果、慢性腎臓病の病態レベルがわかるようになっています。
言い換えればこのチャートに従って検査を進めていけば
「誰でも」正しい診断にたどり着くということです。
このチャートが出来上がるまでに世界中の専門家が
膨大な時間と労力をかけているわけです。
我々末端の臨床医はそれを利用させてもらうわけですが
これを無視して診断する必要など全くありませんね。
だって「楽ちん」ですから。
しかし残念なことにこのチャートの存在を知らないのかな?と言う事例をしばしば耳に、目にします。
そういう獣医が何を基準に診断しているのかはわかりません。
ただ「もったいないな」とは思います。
私など足元にも及ばない超絶な専門家たちが膨大なデータを根拠に作り上げた「虎の巻」が
そこにあり、誰でも使えるようになっているんですから。
狭量な人がこのチャートを作り上げていたら
「誰にも教えてやらん」となったかもしれませんしね。
いい時代だなと思います。
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