内科が得意な場合と外科が得意な場合。
飼い主さんからどうやったら見分けがつくか、と言う質問を受けたので考えてみました。
獣医療は内科や外科など細分化されていないので
すべての診療科目が「出来る」とならないといけません。
しかしすべてに完璧な獣医師もそうそういないわけです。
そこで大雑把に内科と外科にわけて考えてみました。
内科が得意なら、検査データがきちんと読めるはずです。
特に血液検査ですね。
血液検査はまずは血球・化学・電解質の3つがあります。
この3つから診断が始まるわけですので
これがきちんと読めることが必要です。
数字をみて「正常値・異常値」だけ口にするだけなら
得意ではないでしょうね。
実際には数値が正常範囲にあったとしても
異常値としてとらえることがありますから。
飼い主さんは、数値を提示されたのち
ちゃんと理屈が通る説明をしているかどうか
素人にでもわかるように説明しているかどうか
ここをチェックしてみてください。
では外科が得意がどうかを見るには
画像診断でしょう。
レントゲンやエコー検査がそれに該当します。
レントゲンの写真が綺麗に取れているかどうか
左右対称になっているかどうか
エコーの検査なら目前で行っているかどうか
何が写っているかがちゃんとわかるかどうか
こんなところでしょう。
要は綺麗な写真になっているかどうかです。
外科は手術前には必ず画像診断をします。
それなくして診断が出来ませんから。
綺麗な写真・画像になっていないと
正常なのか、病気なのかすらわからないですから。
外科の技術レベル以前の問題ですね。
こんな感じで見極めることが出来るかな、と思います。
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