岡本動物病院

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院長のブログ

猫の胆嚢炎

院長 / つぶやき / 2017.11.23 22:53

多いですよ。

胆嚢炎の診断にはエコー検査が必須ですが
なぜか猫のエコー検査をしない、していない獣医が多いらしく
この病気がどれほど多いのか詳細がつかめません。
学会などでもデータが上がってきません。

当院でのデータではそこそこ揃ってきました。

まずは高齢であること。
腎臓病と同じく高齢になると胆嚢炎も増えてきます。
しかし若齢の場合には重い症状が見られます。
現在入院中の症例がいますが
まだ1歳になっていません。
しかし急激な嘔吐と食欲廃絶、そして元気消失が見られました。
エコーで見てみると胆泥の塊、つまり胆石化しつつあるものが
胆嚢内を転がっています。
素早い動きではないですけど時間をかけてみていると
動くのがわかります。

高齢の場合は胆嚢壁の損傷が見られることが多いようです。
つまり胆嚢破裂の危険性がある状態、ということです。
こういう状況では通常腹部の痛みを訴えるはずなんですが
犬とはここが大きく違ってきますが
まず痛みがあることがわかりません。
触診をしても痛みを訴えないのでホントにわからないです。

頼みの綱はやはりエコー検査という事になるんですが
先日の広島のセミナーでも猫の胆泥については
「要注意」と言う話が出ていました。
つまり無症状ではない、ということと
体に与える影響が強いという事だと思います。

大体は嘔吐が見られることが多いんですが
猫の嘔吐を安くみてはダメだという事です。

「毛玉でしょ」

これで片づけてはいけないという事です。
よくある症状であることは間違いないんです。
これまでの鑑別診断リストに胆嚢疾患がないだけです。

積極的にエコー検査を行うべきだと思います。

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