岡本動物病院

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院長のブログ

腎臓病の治療について

院長 / つぶやき / 2017.11.27 23:42

犬と猫ではちょっと違いますので、同じことは出来ません。

ざっくり言えば、猫の場合は脱水をいかに補正するかが大切ですが
犬の場合は必ずしも脱水が問題にならないです。
これは犬猫で腎臓の構造が違うため障害される部分が違うからです。

猫では皮下補液で状態が改善する場合が多いんですけど
犬ではそうではないですね。

そもそも皮下補液と言うのは「水分の補充」が大きな目的です。
静脈内に行う点滴とは目的がちょっと違います。


ただ、最近になって脱水になる前に色々やることがあるよ、と言うのが明確になってきました。
これは光明です。
ただそのためには現在の腎臓がどの程度悪いのかを見極めないとダメです。
そのためにはしっかりと、きちんと正しい検査をしなければなりません。

先日の学会から当院でも腎臓病の検査基準を少々変更しました。
血液検査はもちろん行いますが、尿検査の項目を増やすことにしました。
これによってより確実に診断が出来ると思います。
もちろん画像検査も必須です。

そんなことを考えていたらウチの犬が2日前からちょっとおかしくなりまして
見た感じでは「心臓か関節炎」と思ってましたが検査をしてみると
心臓も関節もなんともありませんでした。
15歳ですから間違いなく悪いだろうと思ってたんですけどね。
結局は腎臓だったんですけど、こちらも血液検査の結果では
「大したことない」と言うレベルでした。
学会に行ってなければそこで終わってたでしょうから
腎臓は悪くない、と思い込んでいたかもしれません。
尿検査をしてはっきり分かったんですが
こちらもこれまでの方法だけではなくもう1つ追加した項目で
これだけが引っかかってきたので腎臓が悪いという診断できました。

歴代我が家の犬は私のレベル上向に付き合ってくれます。
胆嚢疾患に手を出すようになったもの我が家の犬がきっかけでしたから。
胆嚢は手術で完治させられますけど、腎臓はそうはいきません。
早期発見、早期治療で病態進行を抑えることが重要です。
また犬の場合は猫よりも難しいですから。

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