今年の診察は終了しました。
今年を振り返ってみると・・・・・・・・・・・・・
あっという間でしたねぇ。
年をとると1年が過ぎるのが非常に速い感じがします。
例年と変わったことと言えば
ネット時代の影響と言うかおかげと言うか
HPやfacebookを通じて遠方の方からの
相談や診察・手術依頼が増えました。
遠方からわざわざ当院へやってこられるので
却ってこちらも恐縮しますが、気合も入ります。
相談については心臓病と胆嚢炎についてのものが
非常に多かったですね。
心臓病に関しては新たな診断基準が示されてから
私自身がその内容に納得がいかないものですから
SNSにそのことをアップして以降
飼い主さんの立場での不安を煽ってしまったかもしれませんが
ただ実際に弊害が出ています。
専門医の先生の存在は、それは非常に重要だと思います。
しかし実際に診察して治療を行う下々の獣医師にも
言い分はあります。
飼い主さんに一番近いところで接してますから。
胆嚢炎については、治療に関しては手術が第一と考えていますので
いつぞやは「外科の専門医」と言われてしまい赤面です。
もちろん速攻で否定させてもらいましたけど(笑)。
獣医領域で外科の専門医と言えるのは「どんな手術もこなせる人」だと思いますので
私は該当しません。
出来る手術は出来る、というだけですね。
実際、自分で手術が上手いとは思っていません。
だからこそ丁寧に行っている、と言うだけですね。
丁寧にするというのは、端的に言えば「出血をさせない」という事だと思います。
手術で出血が多ければダメージが残ります。
出血した分輸血すりゃいいじゃん、と言うのは間違いだと思います。
極端に言えば出血が全くなければ麻酔のダメージを除いて
手術そのものに対するダメージはないはずですから
その分回復も早くなる、と思ってます。
例えば胆嚢の手術であれば、聞くところによると
手術の時間が1〜2時間とのこと。
そんなに長くかけていれば出血もさることながら
麻酔のダメージが確実に残ります。
手際よくやるというよりも丁寧にやった方が
結果的に早く終わることに気付いたのは
もう随分と前の事です。
出血と言うのは「血管から血液が出る」という事です。
だから血管をむやみに傷つけなければ出血はしないわけです。
簡単なことのようですが、それが出来るかどうかは
「気を使っているか」という事になろうかと思います。
それはどうすれば身につくのか、と言うと
目の前に横たわっている動物が
「自分の飼育している動物」と思っていれば出来るはずです。
余所の家のものと思っているとダメですね。
もっともこれは普段の診療においてすべてに言えることです。
さて、今年も残りあとわずかになりました。
来年は今年よりもバージョンアップしていく。
毎年これを目標にしています。
皆様と小さな家族が健やかに過ごせますよう
今後も微力ながらお手伝いさせていただきます。
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