岡本動物病院

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院長のブログ

動物から感染する病気

院長 / つぶやき / 2018.1.16 22:53

このたびは「コリネバクテリウム」で死亡事例です。

一般の方はほとんど知らないことだろうと思いますが
動物から感染する病気は山ほどあります。
知っているのと知らないのとでは
まさに「天国と地獄」の差がありますよ。

インターネット全盛の時代ですから
「動物由来感染症」とか「ズーノシス」などの
ワードで検索かけてみてください。

感染原因としては
ウイルス、細菌、真菌、リケッチア、クラミジア、原虫、寄生虫などなど。
上記のワードにこれらを組み合わせて検索すると
もっと具体的に出てくると思いますよ。

飼育動物の健康管理がいかに重要なのかも
きっと明確になってくるでしょう。
特に乳幼児や高齢の方がいる家庭
あるいは糖尿病や抗がん剤投与を受けている方
こういう方々は特に要注意です。

具体的なところで言えば「歯周病」です。
どういうわけか頓着しない飼い主さんが多いようですが
動物の歯周病は「細菌の塊」です。
処置をする際に我々も普通のマスクではなく
フェイスガード付のマスクを使います。
顔面や目に細菌が入るのを防いでいるんです。
歯周病の歯石に比べれば糞便や尿の方がまだましだと思います。
それぐらい歯周病は危険な代物です。
動物の身を守る意味もありますが人に感染する危険性もあります。
だから我々獣医師は処置をすることを勧めるんです。
でも腰が重い人が多いのが現状です。

知識は身を守る盾になります。
無知であることをどうこういう言いませんけど
知ろうとしないことは様々な形で災厄を呼ぶかもしれません。

昔に比べて清潔志向が高まっている現代です。
泥だらけになって遊ぶような子供もいません。
雑菌と触れ合う機会が減っていることで
却って免疫力を落としているという話もあります。
そんな時代であるがゆえに本来は日和見感染しか起こさない
雑菌までもが病気を引き起こしかねません。

身を守るには正しい情報を収集することです。
いい加減な情報ソースを信用することなく
正確な情報を集めてください。
そうすれば親しい存在である動物からの
感染も防ぐことができるでしょうから。

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