院長 / つぶやき / 2018.9.18 11:27

昔から不思議に思ってることがありまして。

犬に野菜や果物を与える人って多いです。
男女比で言うと圧倒的に男性が多いです。

これが不思議で仕方ないんです。

犬の祖先が狼ですって言うのは
おそらく小学生でも知っていることでしょうし
狼が肉食動物であることもこれまた常識の範疇だと思います。

それなのに野菜や果物を食べさせようとする心境がちょっと理解不能です。
なぜ肉を食べさせようとしないのか？ってことです。

おそらく、これは独自の想像ですが
肉を与えるとなると焼いたり煮たりが面倒。
でも野菜や果物は皮をむくことはあるかもしれないけど
手間が掛からないから楽。
それに「人間でも」体にいいじゃん、ってことは犬にも良いに違いない。

こんなとこでしょうか？

しかし獣医師として野菜や果物が犬の体にいいとは思えません。
というか逆に体に悪いですよ、と。

有名どころでは玉ねぎ・ニンニク・ニラなどは中毒を起こしますね。
これは知っている人も多いでしょう。
実はこれ以外にも有毒な植物って多いです。
というより安全なものってあるのかな、と思いますが。

この野菜・果物は良いけれど、これはダメ、という区分が
私にとっては面倒なことですし、安全というエビデンスを知りませんから
獣医師としては迂闊なことは口に出せません。

よって病院では

『地面から生えているもので安全なものはないよ』
こう言ってます。

いささか極論だな、とは思いますが
敢えてリスクを負う必要な無いと思ってますし
そもそも・・・

「ドッグフードと水だけでよろしい」

普段からこう言ってますから
それ以外のものを与えるということについては
限定的な場合のみです。

だから私の口からドッグフード以外のものを与えて良いよ
という台詞が出てくる場合、それなりの状況であるとご理解ください。
ただ口が裂けても果物が良いよとは言いませんが。

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