院長 / つぶやき / 2020.6.8 11:07

ダイエットに掛かる費用、と言うことです。

そもそも肥満になると言う場合、原因のほとんどは

「過食」です。

しかもフードの食べすぎではなく副食、つまりおやつや人間用の食べ物を
与えた結果と言うことがほとんどです。

肥満になると、様々な病気のリスクが高まる、と言うのは
人間と同じですが、人間の場合のダイエットには食事によるカロリー制限と
運動によるカロリー消費がツキモノですが、動物の場合は
単にカロリー制限だけで済むので人と比べれば楽と言えば楽です。

ただカロリー制限となると一般的には処方食を使用しますので
これに掛かる費用が問題になってきます。

小型犬ならまだ良いんですが中型以上になると
食べる量も多いので給餌量も増えますから
要は食費がかかる、と言うことです。

当院でもダイエット中の犬猫は、残念ながらたくさんいますが
メインで使っているのはヒルズのメタボリックスと言う処方食です。
これを使ってきちんとすれば確実にダイエットできるので
重宝してますが・・・

6月15日から値上げします。
私が、ではなくメーカーが、です。

原料費の高騰を受けてと言うことなんですが
結構な額の違いがあります。
しかもダイエットは当分続けなければなりませんので
毎月の食費が高騰するということになりますね。

獣医師としての本音を言えば
あれこれ色々食べさせて肥満になって
高い高い処方食を食べさせてダイエットする、ってのは
ホントに「もったいない」（色んな意味で）と思いますよ。

ただ値段が上がったからダイエットはやめるとなると
体重はまた上がってくることが多いので
それで病気が出ればその治療費もかかってきますし
動物自体が病気で苦しむことになりますから
結局ダイエットを続けたほうが「お得」ということでもあります。

肥満になってしまってから考えるより
肥満にならないように普段から気をつけていたほうが
色んな意味で「お得」じゃないかな、と思います。

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