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死亡診断書って・・・

院長 / つぶやき / 2022.8.4 09:34

今までに数回書いたことはありますが

今日のネットのニュースから

https://news.yahoo.co.jp/articles/9eab74807edfea23d7f1106d137b3eb86090ebae

詳しくはこちらをご覧下さい。

内容についてはにわかに信じられないような出来事ですが
ペットショップとの間の保障などの問題から
死亡診断書が必要になることはあるようです。
ただ一般的ではないですね。

私も過去に数回書いたことはありますが
いずれも購入したばかりの子犬が病気で亡くなり
その間、初診から脂肪に至るまでの経緯と
死亡原因について書面にしたことはあります。

ただし診察していない動物の診断書は
当たり前ですが「書けません」。

今回のニュースについては詳細が書かれていないので
よく分かりませんけど、獣医師として関わるとすれば
診断書の依頼を受けた病院で死亡した猫の診察をしたことがあるのか
と言う点です。


実は当院にも先日「動物が死亡したので診断書を書いて欲しい」と言う電話がありました。
電話をしてきた方は当院への来院歴はありませんので
当然私はその動物の診察をしていません。

最初「この人は何を言っているのかな?」と思いながら
話を聞いていましたが、上記のことを説明し
当然ですが診断書は書けないことを説明しました。

百歩譲って、他院で診察、治療を受けていて
それで死亡したという場合、実はこれも過去にありまして
当院で診察してすぐに亡くなってしまい
死亡原因を明確にしたい、という飼主さんの希望があって
病理検査を依頼したことはあります。
ただこういう検査は普通は引き受けてくれるところはありません。
また日数がかかります(この時は3ヶ月ぐらい掛かったと思います)し
当然費用も掛かります。

人間の場合、死亡したら医師の死亡診断書がないと
火葬することが出来ませんので必ず必要になりますが
動物の場合はそのようは制度はないので
死亡診断書が必要になる時と言うのは限られています。
実際に診察、治療を行った当事者であれば
カルテを参考に診断書を書くことは可能ですが
まったくそれがないという状況では無理な相談です。

ペットショップ等で購入された動物の場合
環境の急激な変化に対して極度なストレス状態になりますので
様々な体調不良を起こす可能性があります。
実は些細なことであっても体力がないですから
あっという間にダメになってしまうことも容易に想像できます。
今回のニュースの件がどういった経緯があったのかはわかりませんけど
「腫れ物に触る」ぐらいの配慮が必要だったかなぁと思うんです。
でもそれもせいぜい1週間から10日程度です。
その時間があれば環境に慣れてきますから。

ただ死亡した猫が可哀想ですねぇ。

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