岡本動物病院

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院長のブログ

本音かもしれませんけど、でもねぇ・・・

院長 / つぶやき / 2025.1.23 10:20

とあるメーカーのアンケートから。

普段この手のアンケートには一切答えないことにしているんですが
ホントにたまたま見てしまったので、ついでにこたえてみようかなと。

色々あったんですけどもその中でちょっと気になったものだけ答えました。
それは「狂暴な猫が入院処置が必要となった際にどうするか?」というもので
答えの欄にはいくつか選択項目がありまして、一番最初の項目が

「断る」

というものでした。

ちなみに当院では、入院の際、または検査の際にまずエリザベスカラーを装着します。
これでほぼ対応できます。
入院の際にはほぼ全例で点滴治療を行いますので
静脈確保をしますが、その際に暴れられると出来ませんので
鎮静処置をしてから血管確保をし、そのまま点滴開始となります。
静脈確保が出来ていれば、例えばその後入院犬舎から出すときなど
仮に暴れたとしてもルートから鎮静剤を少量入れることができますので
その後の処置はとてもスムーズです。
検査の場合も暴れられると出来ませんので鎮静処置をします。
もちろん暴れなければ鎮静処置はしません。

鎮静処置をするということは、動物の不安を除去し攻撃性を抑えます。
その結果こちらも速やかに検査など行えますので
動物にとってもこちらにとっても有益な手技だと思います。

暴れる猫、狂暴な猫と言っても犬舎内で大暴れということはほとんどなく
こちらが手を出すと暴れる、ということですので
入院中は安静に、が原則ですから観察はしますけど
無駄に体に触れないことは当然です。
また性格上の問題でどうにもならな程暴れる、狂暴という猫もいなくはないですけど
たま〜にいます。
それでも具合が悪くて受診に来ているわけですから
断る、という選択肢はないですね。

しかしながらこのアンケートの結果を見てみると
「断る」と返答した獣医が約40%いました。

まあ、本音なんだろうなとは思います。
しかしながらそれを理由に断るというのであれば
「なぜ獣医になった?」と思いますが。

実際当院でも他院からの転院事例で
「前の病院で『凶暴だからもう来ないで』と言われた」という人が複数いました。

これはこれで飼主さん困るでしょう。
が、自分ちの動物がそういわれることが薄々でも感じていることもあるんじゃないでしょうか。
自宅でも同じことをしているとして、家庭内ではそれでいいとしても
他人が同じように思うわけじゃないんですから。

ここでまず重要なのは「しつけ」です。
犬でも猫でもきちんとしつけをする必要があります。
しつけの基本は「我慢が出来るようする」ということです。

嫌なことであってもそれが必要なことならば少しの間だけ我慢しなさい、ということを
教えなければなりませんね。

これって人でも同じです。

飼主さんは飼育している動物をわがまま放題に育てないこと、
ダメなことはダメと教えること
そして多少の我慢は必要なんだよと教えてください。

そして獣医は、暴れるというだけで断っちゃダメです。
本当ににっちもさっちもいかないような場合なら仕方ないかもしれませんけど
まずは断るじゃなくてプロとしての技術で対応しましょう。

しかしながら、私も普通の人間ですので、噛まれたり引っかかれたりするのが好きなわけじゃありません。
血もでますしね。痛いですからね。
ただそんな時の飼主さんの反応、これは大事ですよ。
知らん顔されたり、一言もなければこちらも人間ですので
それなりの感情を持ちます。
そんな人もたまにいます。
少なくともこちらはいい気持にはならないですよ。

もしかすると、それやこれやがあって「断る」ということなのかもしれませんよ。

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