
動物から人への感染が非常に危険です。
動物病院など動物に関する仕事をしている人ならば
何度かは咬まれた経験があると思います。
従来は「我慢」していましたが、今後はそうならなくなるでしょう、というのが
このSFTSです。
最近ようやくマスコミが色々と報じるようになったので
目に耳にしている方も増えたかと思います。
ダニに吸血されることで感染するウイルス性疾患です。
ダニから動物あるいは人だけであればまだしもですが
ウイルスに感染した動物から人への感染が危惧される疾患です。
実際に獣医師や動物看護師の感染事例もあります。
今年には猫を治療中の獣医師が感染し、残念なことに亡くなってしまいました。
感染動物から人への感染は、感染動物の体液から起こることが分かりました。
体液と言うと幅が広いのですが、要注意なのは唾液だと、以前から思っています。
つまり、咬まれたら感染するよ、ってことです。
これは法律の話になりますが、狂犬病予防法に基づいて
犬が人を噛んだ場合、これは咬傷事故として各所へ届け出を出します。
1つは警察 もう1つは保健所です。
ここに警察が入っているというのを知らないとダメですよ。
ただ幸いなことに日本は狂犬病清浄国ですので
事実上狂犬病にかかる心配はありません。
ありませんが、今話題にしているSFTSはそういきません。
何らかの臨床症状があればこちらも対策をとりますけど
無症状であった場合、その動物がウイルスを保有しているかどうかわかりません。
そして噛まれたのちに動物が発症したとすれば、噛まれた人もウイルをもらっていることになりますから
いずれ発症するかもしれません。
いざ発症した場合、症状は重篤です。
死亡率も当初より下がってきましたが10〜30%といまだ高い状態です。
ただこれまでは治療薬がなかったのですがとある薬剤が承認されましたので
死亡率はもっと下がってくるでしょう。
犬の飼い主さんには重々覚えておいて欲しいのですが
どんな理由があっても犬は人を噛んではいけません。
そのことを飼育している責任者として犬にしっかりと教えてください。
噛んじゃダメってことを。
この国の法律ではそうなっていますから。
今後(こちらでもすでにそういう病院が増えていますが)
噛む、暴れるという動物の診察を拒否されるようになるでしょう。
昭和の時代は拒否なんてなかったですけど
令和になれば拒否は普通のことになると思います。
ちなみに、当院にも「他院で断られた」という方が時々来ます。
これまでそれを理由に診療を断ったことはありません。
モンスター○○は別です。
| comments (0) |
![]()
このサイトはjavascriptを有効にしてご覧ください。また読み込みにお時間がかかる場合がございます。
![]()
当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。
※支払い回数は1回のみです。
※WAONのチャージはできません。