
先日体験学習に来た中学生からお手紙をもらいました。
初日は緊張感満載でしたが、受け答えもしっかりできるいい子でした。
将来は獣医師になりたいという目標も持っているとのことでしたので
意地悪なおじさんは「数学と英語をしっかり勉強するように」と余計なプレッシャーをかけてみましたが
本人曰く「数学は好きです」と頼もしい返事でした。
そもそも獣医学や医学に数学が必要なのか?
これははっきり言いましょう。
「必要です」
計算ができるできないということではなく、「数学的思考」と言ったほうが正確ですね。
物事を考えるときに「理系思考」と「文系思考」があると、ある先輩獣医師が仰ってました。
一瞬、なんのことやら「?」でしたが、よくよく聞いてみると「なるほどね」と納得します。
例えば・・・
診察した結果、診断名が頭に浮かぶわけですが、その時の治療方法をどうするか?
根拠に基づいた治療をするのか、あるいは「なんとなく」するのかでは全く違う結果になるでしょう。
これが一番多く見られるのが「皮膚病」です。
皮膚病はレントゲンやエコー検査で診断するものではありません。
血液検査は必要ですが、院内でできるものもあれば外注となる項目もあります。
ただ、多くは院内検査で考察することが可能です。
それよりも大事なのは皮膚を直接診ること、です。
「診ればわかる」とまではいきませんが、皮膚がどのような状態になっているのかを
正確に、そして見落としなくチェックすることが重要なんです。
そして「証拠」を拾い集めて「根拠」を導き出してから「処置」を行う、というのが正しい診断・治療へ結びつくわけです。
これこそが数学の文章問題を解く方法と似てます。
文章を読んで、そこのあるキーワードを拾い集めて、どういった公式や数式を使って解答を導き出すか、というのが
まさに数学的思考なんです。
ただ、そこから発展していくと臨床の現場では文学的思考が必要であると、ある医師は言っています。
これは「死生観」とか「倫理観」というものなのですが、これは中学生にはまだまだ難しいことでしょうね。
これから高校進学、大学進学ときて最後に国家試験合格となって初めて獣医師の看板が手に入りますが
近い将来(早くても10年後になりますが)症例について一緒にディスカッションができるような日が来るといいなぁ、と思います。
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