某大学での事故のニュースをみて、です。
過去にも一度これについて書いてみたことがあります。
「プロポフォールは鎮静剤ではない」と。
テレビ画面にもチラッと出てますけど「全身麻酔薬・鎮静剤」と表記されていますね。
なのに「使い方が鎮静剤としてだったから、鎮静剤」というのは違うんじゃないでしょうか、とつくづく思います。
また、昨日のテレビを見ていて新たに気づいたことがありました。
頚部にできた良性腫瘍切除の手術を受けた、とのことですが
手術は7分で終了、とありました。
これが事実なら皮膚を切開して摘出して縫合して、ということだったのかな?と疑問が残ります。
手馴れた外科医ならこれぐらいの時間で済むかもしれません。
しかし私の聞き違いでないならば、テレビでは「針を使って・・・」と言ってました。
針?
ならば術式は、針を患部に刺して中身を吸引除去、ではないのかな?と思います。
子供さんの写真ですが、画面を見る限り結構大きく見えました。
針で吸引だけで済んだとするならば、腫瘍ではなく、嚢胞か膿瘍か・・・
そして、もう一つカルテに記載されていたのが「フェンタニール」です。
こちらは麻薬系鎮痛剤ですので、疼痛管理としてはきちんとされているようですが・・・
針吸引だけの処置でそこまでの鎮痛処置をするのかな?と。
小さな子供だから、かもしれませんが、動物の方ではフェンタニールを使用する場合
相当の疼痛が予想される手術のときですね。
人間と動物は違うのかもしれませんけどね。
最後にもう一つ気になったのが、被告とされている医師は現在海外留学中とのこと。
これは前々から決まっていたことなんでしょうね。
それとも今回の事故、いや事件を受けてのこと・・・?
などというのは「下衆の勘ぐり」でしょうか。
いずれにせよ、子供に使ってはならない薬剤を使用したのは事実です。
これが正当なものだったのか、あるいは治験的な背景があったのか。
まあ、正当な使用とは言えませんから、治験的とするならば事前にその説明があってしかるべきです。
そうでないなら今回のご両親の言われるとおり「実験的」と言われて仕方ないですね。
治験データを集めるもの大学病院ならではの役目だと思います。
ただ、正しいインフォームドコンセントがなければ治験でしたとは言えないですね。
今後の動向も注視したいと思います。
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