現在バイトに来てくれている学生さんと毎日のようにディスカッションしてます(笑)
現在、講義で学んでいる最中ということで、ちょっといたずら心を出して
「これって知ってる?」と質問してみます。
その時の反応は、私が学生時代と全く同じなのでついつい笑ってしまいますね。
「今日習ったばっかりなのに」
頭に残ってないんですよ。ちょこっとだけしか。
それはなぜか?
暗記をしているからなんですね。記憶になってないんです。
大脳生理学的に言えば(笑)短期記憶というのがあります。
これは「海馬」というところで処理するもので、いわゆる「その時限り」の記憶です。
まあ「とりあえず」というものなんです。
それゆえ時間の経過とともに薄れていってあっという間に忘れてしまいます。
海馬の短期記憶を大脳へ移動させるには「反復」することで可能です。
昔から言うとおり「一回じゃなくて何度も繰り返す」という作業ですね。
学生時代、講義で習ったことはその日だけの記憶です。
私の学生時代には、例えば解剖学や生理学という基礎獣医学は2年生の時に習います。
その後は大学院の頃にもう一回講義が始まるんです。
これで2回講義を受けることになります。
そしてトドメが「国家試験」のための勉強です。
これで薄れていく記憶を再び呼び戻し、最終的に大脳へ「彫り込む」んですね。
しっかりと彫り込まれた記憶はもはやなくなることはありません。
その状態で記憶から知識へ変わります。
ただ、これには一つだけ問題がありまして・・・
新しい情報の上書きがなかなかできないんですよ(泣)
年齢的な脳の衰えもありますが、余りにもしっかりと彫り込みすぎてしまって(笑)
全く新しい情報を彫り込む作業も大変なのですが、上書きが出来ないんですねぇ。
暗記から記憶へ そして知識へと昇華させていくことが真の勉強です。
そして脳が柔らかいうちにどんどんとアップデートしていければ最高でしょうね。
若い人に負けないようにしなければ!
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