
病院でしかできない処置を行う場合、入院処置をお勧めしてます。
まず「食べられない状態」の時には「入院を」と話します。
どんな病気であれ、食事が取れないというのは非常に危機的状況であり
また投薬も出来ません。
特に他院からの転院事例で一番多く聞くのがここのところです。
「食事は取れない状態だけれど薬だけは飲ませた」
飼い主さんが一生懸命なのはよくわかります。
薬を飲ませなければ、という義務感がひしひしと伝わります。
しかし、獣医師側がそれに気が回らないというのはいかがなものでしょう。
投薬は食事が取れてこそ行えるものです。
まず食べられる状態にしてから、その後の処置は投薬で、というのが理想です、というより普通のことでしょうね。
それゆえ、当院では食事が取れない(ぐらい状態が悪い)場合は、入院処置を先行して食べられる状態にしましょう、と考えてます。
中には「入院は絶対にイヤ」という飼い主さんもいます。
それはそれで否定はしません。
その場合は通院治療となりますが、効果という面ではやはりよろしくないですね。
できるだけ早く元に近い状態に戻すことが大切ですから。
また、入院処置を勧める場合には、病気の状態をきちんと観察する必要がある、と判断した場合もあります。
「要観察」というものです。
この場合は短期間限定として、その間の一挙一動すべて漏らさずチェックします。
この入院観察期間中に飼い主さんも気づいていない「癖」が見つかることが結構多くあります。
それは今後の治療に非常に有用なものであり、それを飼い主さんへ伝えることでこれまた大いに有用ですね。
入院とは単に処置をするだけではなく、動物たちのいろんな姿をチェックできる貴重な機会でもあります。
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