歯周病絡み、というわけじゃないんですけどね
最近気づいたのですが、犬の口臭に関して、ぱっと見てもどこに炎症があるのだろう?
と思われるような場合、のことです。
唇をめくってみると、後臼歯あたりに歯石が付着。
でも歯肉の炎症はたいしたことない。
犬歯や切歯の周りも同じ。
でも、肉が腐ったような口臭がある。
一応、歯石を綺麗にしてみる必要がある、と判断。
麻酔をかけて、さて口の中をしっかりチェックすると・・・
犬歯の裏側に大きな歯周ポケットがあるじゃないですか。
深さはひどいのになると1cm近く。
しかし犬歯はグリグリしても動きません。
さて、どうしたものかと一瞬考えてみるけれど
あれだけ深いポケットなら歯槽骨の半分はヤられてるはず。
それならいっそのこと抜歯した方がいいだろう。
しかし、犬歯は見ている歯と同じだけの根っこがあるわけで
抜くと言ってもそう簡単なものじゃない。
とは言え、まずは頑張ってみるか・・・
エレベータを挿入してグキグキしてみると
あれ?これは・・・
鉗子を持って歯をグリッとしてみると、あっさり抜けちゃった。
あぁ やっぱ歯の根っこまでヤられてたんだなぁ・・・
こんな感じの症例が多いのです。
大きな歯周ポケット部分の組織が壊死してて、それが匂いの元だったんですね。
事前にレントゲンを撮ってみるとどうなんでしょう。
レントゲンならば歯の前後は写りますけど、裏側のことですから
はっきりと写るかどうか・・・
やはり実際に全ての歯の表裏をチェックしないと明確にはならないですね。
口臭、特に「腐敗臭」があるときには歯肉壊死が潜んでいるのです。
ただ、麻酔をしてからでないとできないチェックですねぇ。
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