
昔、これの治療で学会発表したことがあります。
しかし、今はその方法は全く行っておりません(笑)
何のためにそんなことしたんだろう?と思いますが
要は「新しい治療法」を提案したかった某大学の症例集めに参加しただけなんです。
新しい治療法、というと「画期的」と思われがちですが
言い換えれば「先のことはわからない」ということでもあります。
何十年も行われている治療法なら、それの良し悪しがはっきりしてきますし
使える症例と使えない症例など分類も出来ます。
しかし、新しいということは不確定要素が多い、ということになるんです。
結局、今のところ前立腺肥大の治療法は昔から行われている方法を
組み合わせて、犬の状態・年齢・持病など考慮して無理のない方法を選んでいます。
ちなみに、論文作成に参加した際に使われた薬剤はというと・・・
確かに効果はあります。
しかし、副作用の方が問題が多くて、しかもかなり厄介な副作用が出ます。
私も1例だけですがとんでもない目にあいまして・・・
その犬は無事に回復したのですが、それ以来「絶対に」使わないです。
前立腺肥大を治すのが目的で、その効果はあるけれど
別の病気を引き起こすようでは本末転倒ですから。
こういうのって、ちょっと違うかもしれませんが
「温故知新」
ってことなんじゃないかなぁ、と思ったりします。
ついでに言うと雌の避妊手術。
最近は「卵巣摘出」が多いようですけど
やはり個人的には「子宮卵巣全摘出」の方がいいと思いますし
また術式についても、腹腔鏡手術よりも開腹手術の方が安全だと思います。
手馴れた方法か 新しい方法か。
なんでも同じだと思いますけど
新しけりゃいい、というものでもないんじゃないでしょうかねぇ・・・
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