岡本動物病院

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院長のブログ

猫の膀胱炎

院長 / つぶやき / 2015.4.12 14:44

かつては結石・結晶による尿閉が多かったんですけどね。

先日のセミナーで聞いてきた「最新」の状況では
世界的に、だそうですけど「特発性膀胱炎」が半数以上を占めている、とのこと。
ストラバイトやカルシウム結石・結晶よりもはるかに多いのです。

ストラバイトなら処方食で治せます。
カルシウムは・・・治らないですけどいよいよとなれば手術で摘出です。
しかし、特発性となるとこれという特効薬・治療がありません。

特発性というのは「原因がよくわかんない」という意味ですが
最も疑われるのが「ストレス性」とのこと。

ストレス・・・ストレス・・・・・・・・

こうなるとセリエのストレス学説を思い出しつつ対応しなくてはいけません。
いや、臨床の場ではそんなことを言ってる暇はないですね。

ストレス、というのは非常に便利な用語です。
言葉の意味はよくわからなくても日常しばしば使われますね。
医師も獣医師もよく使う用語です。

『原因がわからんなぁ。 とりあえずこういっとくか』なんて不真面目に考えているかどうか知りませんけど
「原因はなんでしょう?」「ストレスですかね」という会話がよくあるらしいですねw

私は滅多に「ストレスです ((キリッ」とは言いません。
言いませんが最近の猫の膀胱炎症状を診察すると「・・・ストレス性かなぁ」というのが
多くなっているのも事実です。
これが特発性膀胱炎、ということなら尚の事「原因はストレスです」と言わなくてはいけませんが・・・
問題は、その後ですよ。

治療の要は「ストレスの大元を取り除く」ことにありますから。
それをしない限り治るなんてことは到底期待できません。
ただ、大元の原因を追求するのは非常に困難です。

一番いいのは「家庭訪問」なんですが、なかなかそこまでは出来ないですからねぇ。
実は、原因は家の中にあるんですよ。

猫が何に対してストレスを感じているか。
これは猫だけ診てもわかりません。

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