岡本動物病院

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院長のブログ

尿検査

院長 / つぶやき / 2015.4.27 22:36

今更ながら最近、これの重要性をひしひしと感じます。

まず最初にお断りしておきましょう。

排泄物は体の中の状態を知らせる非常に有意義な検体です。

今回は「尿」ですけど、この検査も昔とは随分変わりました。
昔はせいぜい「膀胱炎」の有無を見るだけでしたね。
しかし、元々尿は血液です。
そして腎臓で濾過されて尿が作られるわけですから
血液の状態も腎臓の状態も反映します。
そのため、最近では特に腎臓病の早期診断のために検査されることが多くなりました。

とは言え、膀胱や尿道の状態も反映するために問題となるのは
「どうやって尿を採取するか?」ということになってきました。

まずは従来通り「自然排泄尿」を調べればいいのですが
これには「膀胱」と「尿道」そして「前立腺」と「膣」そして「子宮」の情報も混入します。
そのため尿検査で示される情報が必ずしも腎臓と直結しないこともあります。
腎臓の情報を正しく得るためには膀胱内の尿を直接採取する方法が必要となってきます。
それが「膀胱穿刺」です。

最初これを聞いた時には「なんだか酷いよ」と思ってました。
しかし自然排泄尿では確定し得ないことも多々あるわけで
そうなると膀胱穿刺をせざるを得ないことも出てきます。
それで・・・やってみました。
すると、動物は痛がりませんし尿採取も容易です。
もちろんこちらも気を使いますから細い針を使ってます。

膀胱穿刺尿と自然排泄尿を比較すると、全くの別物であることがわかります。
色も濁度も臭気も全然違います。
これだけ違いがあると、やはり膀胱穿刺も手技の一つに入れなければこれからの時代では
正しい尿検査、とは言えなくなります。

ということで、現在当院では「膀胱炎」の診断には自然排泄尿を
腎臓病の診断には「膀胱穿刺尿」を行うようにしています。
時には両方行うこともありますが。

今後、「尿検査」という場合には膀胱穿刺を行うことも多々ありますが
ご理解とご協力いただきますようお願いします。

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