正しい情報が浸透してません。
獣医師専用サイトを見ていると胆嚢疾患がらみの相談をよく見ます。
しかしほぼ共通しているのが「少量の胆泥」という表現です。
何を持って少量と言うのか。
そしてそれを現症状とリンクして考えられないのか。
とても不思議です。
大きい小さいを論じるには比較するものがなければなりません。
基準が決まっているものであればそれと比較すればいいんです。
例えば副腎とか前立腺とか心臓とか。
これらは大きい小さいの基準が明確ですのでそれを根拠とします。
では胆嚢内の「少量」と言うのは何を基準にしているんでしょうか。
こういう質問に対してはエコーの写真を見れば一目瞭然なんです。
しかし「大したことがない」と思っている獣医はエコーの写真を出してきません。
もっとも重要なのは量の大小ではないんですけどね。
エコー検査が普及したのは大変結構です。
ただ胆嚢に限定すれば、エコーの所見と実際の胆嚢内部の
両方を知っていなければ「軽症」だの「大したことない」だのは口が裂けても言えませんね。
ただそういうテキストは私の知る限り存在しません。
だから私は自分で作りました。
それを飼い主さんに見せながら説明します。
エコーの所見の現実を知ってますから自信を持って「手術の必要性」を説きます。
そういうものがあるなら世に出せばいいじゃないか、と言う人もいるでしょう。
はい、出しました。
岡山で講演した際に作ったハンドアウト(テキスト)に代表例を20数例載せました。
それを持っている獣医はそれを使って勉強してくれればいいな、と思いながら作りました。
そうすれば的確な診断が出来るようになるはずですから。
今は猫の症例が多くなってきてますので
猫用のテキストを作ろうと思ってます。
いつか世にでるかもしれませんね。
需要があれば、ですが。
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