絶対に必要な手技です。
ただ、人間と違って動物の場合針を刺せる箇所がほんのわずかしかありません。
採血・点滴用留置針は前肢で1本ずつ。
つまり右側で失敗したら左へ、となります。
だから左右でチャンスは1回ずつしかありません。
後肢では採血するだけなら2か所ずつあります。
しかし点滴用の留置針は無理ですね。
最終的には頸静脈と言う手がありますが
いきなり使うという事はありません。
若いころ、採血を上手に行うには保定7割と言われていました。
きちんと、ガッチリと保定、つまり動物を動かないようにしてないとダメ、という事なんですが
現場ではいつも保定のプロがいるわけじゃありませんし。
例えば休日や夜間緊急時などは飼い主さんと私しかいません。
そういう時に血液検査をしようとするなら、静脈点滴をしなければならないとしたら
一人で頑張るしかないでしょう。
いや、実際には頑張ってはないですが。
それぐらいの技術がないとダメ、という事です。
血管を確保することは診察上も必要ですが
治療上絶対に必要なんです。
若いうちから楽してちゃダメ。
一人でも点滴用の針を入れられるよう技術を磨くこと。
若い獣医にはこれを伝えたいですね。
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