院長 / つぶやき / 2017.8.3 22:56

電話での対応についてです。

「○○と言う状態なんですけど、病気でしょうか？」

こういう電話が時々かかってきます。
実際に診察していないわけで、電話での話だけですけど
・食欲がない
・下痢、嘔吐が続く
こういう事なら即断で「病気でしょう」と返答します。
ただ、大抵は「おかしい状態」があるから電話をしてこられるわけでしょうから
結局は「病気でしょう」と返答することになりますが。
しかし、そういう返答をすると
「このまま様子を見てても大丈夫でしょうか」と聞いてくる人がいます。
少なくともこちらは病気だと言ってるわけですから
ほっといてもいいわけないですね。
大丈夫なわけがないんですが、いったいどういう返答を期待してるのか全く分かりません。
病気をほっといて治るなら医者も獣医師も必要ないです。

電話では応えられる範囲に限界があります。
実際はどうなのか、と言うのがわかりませんから。
わからないことに対して責任を持って返答することは出来ません。
私が近所の犬好きのおっさんなら何とでも言えますけど
あいにく国家資格を持った獣医師ですので
自らが責任を持てる範囲と言うのは重々理解してます。

手術の相談についても責任と言うものがあります。
避妊手術であれ去勢手術であれどんな手術であっても
全身麻酔をかけます。
個々が重要なところです。
麻酔を、しかも全身麻酔ですから実際に診察していない動物の体の状態がわからないので
麻酔をかけて手術をします、とは言えません。
単純なことです。
「手術の前に一度診察に来てください」と言うだけです。
だから初診の方の手術は電話では引き受けられません。

診察時間外の対応について電話をしてくる人もいます。
例えば当院は水曜の午後が手術日となっていますので
外来の診察はしてません。
手術中は対応が出来ませんから。
それなのに「フードだけだから」とか「ノミの薬を」とか
電話をしてくる人がいます。
手術をしている最中に、ならまだわかります。
水曜午後が手術日であることを知らない人でしょうから。
でもその前に電話をしてきて
「水曜の午後に取りに行きますから」と言われても
いいですよ、とはなりません。
もっと強く言えば、手術中は何があっても、誰が来ても
私はメスを握る手を止めることはしません。
目の前で命を懸けて手術を受けている動物がいるんですから
それをほったらかしには出来ないです。
そして申し訳ないですけど緊急事態であっても対応は出来ませんが
どうしてもと言う場合はこちらの手術が終了して手が空いた時点でなら対応します。
ただ手術は予定通りにはいかないものです。
1時間の予定の手術だとしてもそれよりも早く終わるかもしれませんし
もっと時間がかかるかもしれません。
だからこちらの都合に合わせてもらうことになります。

そして電話と言えば
迷惑電話が多いんです。

「電気代が安くなりますよ」とか
「電話代が安くなりますよ」とか
「カタログを送らせてもらいましたが見ていただけましたか」とか

こういう電話があった場合はすべてお断りです。
電気代がどうであれ電話代がどうであれ
ど〜でもいいことです。
そもそも営業をするのであれば直接顔を見て話せ、と言うのが
私の考えですので、それに反しているものはすべて拒絶します。

どれだけ迷惑電話がかかってくるかと言いますと
それらはすべて着信拒否しますのでその累積件数は
100件を超えています。

また電話では発信元がわからないものも拒絶します。
以前それで大変面倒な目にあいましたから
絶対拒否ですね。
今時非通知で電話をしてきても誰が対応するんでしょうね。
未だに時々非通知でかかってきますけど
必ず診療時間外で4回連続でかかってきますよ。
必ず4回ですからそういう設定でかけてくるんでしょうね。

電話は便利なグッズなんでしょうけど
私は嫌いなツールなんです。
だからこちらからかけることは滅多にないんで
電話代は非常にお安く仕上がっています。
これ以上安くはならないでしょう、と言うレベルです（笑）

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