岡本動物病院

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院長のブログ

夏の下痢

院長 / つぶやき / 2017.8.28 22:08

水の飲みすぎ…ではないようです。

内科疾患として考えると、原因不明となることが多いので
原因はなんだろう?と考えるにつれ深みにはまっていきます。
そんな時には基本に帰ることが必要です。

口に入れたものは食道を通り胃に入る。
胃液で消化が開始され十二指腸へ送られ
胆汁と膵液が混ざり合ってさらに細かく分解される。
小腸で栄養分と水分が粘膜から吸収され
最後に大腸で仕上げの水分吸収がなされて
直腸から肛門を経て体外に排出される。

このプロセスの中でうまくいかないことがあった時に下痢は起こるというわけです。

下痢の時には便を調べることが基本です。
以前動物看護師の専門学校の学生に
「検便の目的は?」と聞いたことがあります。
すると異口同音に「寄生虫がいるかどうかを調べる」と答えました。
私が指導教師なら全員「不合格」とします。
一番重要なのは「消化状態」を見ることです。
食べたものが出てくるわけですから
どんなものを食べたのか、がわかるわけです。

飼い主さんには「食べたもの、口に入れたものをすべて漏らさず教えてください」と尋ねます。
これは非常に重要なのです。
それがわかれば検便をしていると消去法でチェックが出来ますから。

夏場の下痢。
検便すると大抵は「食物以外」のモノが混じっています。
それが下痢の原因と言うわけです。

それは何か?
多くは「昆虫」です。

猫は昆虫を見つけてもしばらく観察し、もてあそびますが
食べることはあまりしませんが
犬が見つけるとパクッといくことが多いんです。
だから飼い主さんも気付きません。

昔の犬なら少々食べたぐらいで下痢はしなかったですが
現代の犬は下痢します。
わかりやすくていいんですけどね

先日『一晩中下痢が続いている』と言う犬の検便をしたら
明らかに食べ物ではないものが混ざっていました。
しかも「色つき」で。

部屋の中にも入ってくるわけですから
犬が外へ行かなくても口に入れるケースは多いんです。
季節が変わればこういう下痢症例も少なくなります。

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