なんとかとかんとかは使い用ってことなんですが
例えば免疫系疾患では必須の薬です。
これなくして治療コントロールは出来ません。
ただし確実な根拠があってこそですが。
安易にステロイド剤を使うのは悪徳獣医だ、と書かれた書籍を読んだことがあります。
確かにその通りでしょう。
しかし安易な結果を求めることも同罪ではないでしょうか。
アレルギー性皮膚炎を抱えている犬の飼い主さんに
アレルギー対策について指導したうえでステロイド剤を処方する。
これは普通に行われているはずの治療行為です。
しかしステロイド剤は減量・休薬が必須ですので
状態を診ながらそれを行います。
中には「薬だけください」と言う飼い主さんもいます。
ステロイドに関しては「ダメですよ」と言わざるを得ません。
薬を飲ませているときは痒みが治まったから、と言うのが理由らしいですが
それは当たり前のことです。
だからまた薬を、というのは短絡的すぎるんです。
ステロイドの怖さを知らないとダメですよ。
やみくもに怖がる必要もないですけどね。
ステロイドの副作用は色々ありますが
肝臓に対する副作用はそれはそれは大変なことになります。
投与量や投与期間もありますが
何と言っても動物側の感受性と言うのがありまして
これは投与してみないとわからないから困ります。
たったこれだけで?と言う場合もあれば
こんなにやってるのに何ともないの?と言う場合もあります。
ステロイドを使う場合には常に副作用について注意が必要です。
副作用を出さず効果を出すのが最大目標です。
いわゆるさじ加減が大事なんですね。
ちょっと科学的ではないんですが
あくまでも個人的な見解です。
「どんな薬でも、ちゃんと効いているときには副作用は出ない。
けれど必要ない状態となればすぐに副作用が出る」
ステロイドに限らず薬ってのは大体こういうものだと思います。
だから定期的に健診が必要なんですよ。
| comments (0) |
このサイトはjavascriptを有効にしてご覧ください。また読み込みにお時間がかかる場合がございます。
当院は診療料金を現金の他、クレジットカード(VISA・MASTER)、WAONで支払いいただけます。
※支払い回数は1回のみです。
※WAONのチャージはできません。