そんな季節になりました。
先週、松江で死んだ野鳥から鳥インフルエンザが検出されました。
しかし、もはやこのニュースには新鮮味がないのか
テレビではあまり取り上げられていませんでした。
マスコミの方々は事の重要性がお分かりでないようですが
インフルエンザに関しては、人用のワクチンが
今年は「品薄」だそうですが、このことを知らない人って多いんじゃないでしょうか。
受験生、幼児、お年寄りの方には必要な処置だと思うんですが
インフルエンザは毎年毎年流行します。
ワクチン接種が感染防御の方法であることは間違いないわけで
その効果について疑問視する声もあるにはありますが
特に受験生の場合、万一感染したら大変なことになるわけです。
まずは自宅待機を命じられますし、受験の日と重なったら
受験できないかもしれません。
そうはせさじという事でワクチン接種をする人は必ずいます。
獣医師としてはそういう事よりも
インフルエンザの突然変異がいつ起こるのだろうという事を
毎年心配しています。
特に今年はマダニ感染症であるSFTSが
従来の概念を覆し、犬猫から人への感染が起こるという
とんでもないことが起こりましたから。
鳥インフルエンザについては「またか」と言う思いを持たない方が良いと思うんです。
いつ何時パンデミックが起こるか、誰にもわかりませんが
常にその可能性はあるんだという危機感を持っておいた方が良いでしょうね。
世の中には良いグッズがいろいろあります。
しかしそれをきちんと正しく使わないと意味がないですね。
その最たるものが「マスクの着用法」だと思うんです。
外科手術の際にも、変な使い方する人がいますけど
一般の人もだいぶずれてるねと言う人がいます。
ウイルスは「鼻粘膜」から侵入します。
もちろん口からも入りますけど
マスクで口だけ隠しても鼻を隠さなければマスクの意味がないです。
まさに「頭隠して尻隠さず」になってしまいます。
本当にウイルス感染防御を考えているのなら
鼻と口の両方をマスクしないとダメですよ。
それと、外出後は手洗いとうがいが必要ですけど
特に重要なのは「手洗い」です。
流水でしっかりと洗いましょう。
それだけで感染リスクは相当抑えられますから。
ちょっとしたことなんですけど
基本通りにきちんと行うことで
自分の身を守れます。
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