今、ちょっと違う方面が気になっています。
通常は、心臓・気管・気管支などの炎症が原因で起こるのが咳ですが
これらが原因ではないものがあるのかな?と気になっているところです。
最初にその症例を診たのは今から20年以上も前で
稟告は「咳をする」という事だったので
聴診・血液検査・レントゲン検査を行いました。
しかしこれだという原因が特定できず
まずは気管支拡張剤や抗炎症剤の処方をしました。
しかし咳の回数・頻度とも全く変わらず。
その後あれこれと薬の種類を変えてみるも結果は同じ、ということで
もう一度最初から検査データを見直してみることに。
異常値を示している項目はあるんですが
これが咳を起こしているというところへ結びつかずでしたが
すべてやりつくしたわけですので、効果があるかどうかまったく自信はなかったんですけど
そちらの処置をしてみたところ・・・
あっという間に咳が止まりました。
その後、色々知らべてみましたし
学会やセミナーなどでそういう事例があるのか
気を付けていましたが、全く情報はなく。
それからしばらくそのような事例がなかったので
記憶の彼方に行きかけていたところ
今年になってデジャヴ?と思うようなことが立て続きにありました。
聴診・血液検査・レントゲン検査・心臓エコー検査などで
咳を起こす明確な原因が見当たらず。
気管支拡張剤、抗生物質、抗炎症剤などに効果がなく。
しかしこれらには共通事項がありました。
それはまさに20年間の事例とシンクロしたわけです。
未だにその事項と咳の因果関係を明確にしてくれる
情報は全くありません。
しかしその処置をしたら症状が治まったのもこれまた事実です。
関係があるのか?となればきっとあるんでしょう。
いずれその分野の研究が進むことを期待していますが
証明するのはなかなか難しい部分です。
時間と暇があれば自分でやってみたいところですけどね。
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