先日の心臓病セミナーを受けて作成してみました。
僧帽弁閉鎖不全症の病期分類と各ステージでの治療方法の違いを
チャート表を作成してみました。
わかりやすいと言えばわかりやすいんですが
問題なのは病期分類でしょうか。
どんな病気も同じですけども
ある日突然進行する、と言うことはありません。
グラデーションがかかっていますので
例えば1という状態から2へ進行するとしても
1.1もあれば1.5もありますし1.8だってあるわけで
診察したときがどの状態かを見極める必要があり
それを無理にチャート表に当てはめるのは
ちょっと違うんじゃないの、と思います。
当然ですけど1と2では使う薬が変わってきます。
では1.1なら? 1.5なら? 1.8なら?
多分人によって変わってくるでしょうね。
たいした違いじゃないよ、と思ったらこれは大間違いで
内科治療は薬を使いますので「匙加減ひとつ」で
大きな違いになってきます。
内科治療の目的は治すことではなく
「良好な状態を出来るだけ維持すること」です。
進行した状態で使う薬はその状態であれば有用ですけど
まだ必要ない状態で使ってしまうと状態は悪くなります。
薬ってのは面白いもので
体に有効なときには副作用はまず出ません(抗がん剤を除いて)。
しかし不必要になってくると、つまり余剰な投与を続けていると
必ずと言っていいほど副作用が発現します。
これが匙加減といわれる所以です。
正確な病期分類を行わないと
それは治療ではなくなってしまうんです。
ただいわゆるファジーな部分については
各人の判断と言うことになりますね。
ここのところの微妙な部分まで
明文化すると言うのは不可能でしょうけど。
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